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【UiPath】はなっち!の度数分布表アクティビティ(その1)

Last updated at Posted at 2023-07-10

皆もすなるQiitaといふものを、儂もしてみむとてするなり。

と言う訳で、こん**は!はなっち!です。

この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2023サマーの11日目の記事です。

2023/7/13 追記
この記事には、続編があります。

【UiPath】はなっち!の度数分布表アクティビティ(その2)

こちらも併せてご覧ください

【初めに】
期せずして、Legacyモードとなってしまったカスタムアクティビティ。
これらは、

でまとめたように、Windowsモード化し、審査、公開に至りました。

その中で、はなっち!の度数分布表アクティビティは新顔になります。

今回は、その新顔のはなっち!の度数分布表アクティビティをご紹介しようと思います。


1)はなっち!の度数分布表アクティビティって?

度数分布表とは、総務省統計局ホームページの 【13 統計用語辞典】によれば、
度数は、各階級に属するものの個数のこと。その属するデータがどのように散らばっているかを示す表のことを度数分布表という。とあります。

先の総務省統計局ホームページの例示にあるように、身長140cm以上150cm未満の人数を数の表としてまとめる、まとめた表ですね。

この機能は、お客様案件で、正確な分布ではなく、ある幅を持った分布をメールに載せたいって事から、開発を着手したものです。当初、ある幅は固定でしたが、いずれ変更をしたいだろうなと思い、可変対応するようにしたのです。

ここまで来たら、カスタムアクティビティ化してみようと思い立ち、今回の公開に至ったのです。


2)どんなデータを使用するのか?

無論、度数分布なので、数値のデータ群を扱います。例えば、試験結果ですね。
ここれは、サンプルデータとして、鹿児島大学の【データで学ぶ!統計活用授業のための教材サイト】

にあった、
成績サンプルデータ
を使ってみます。
image.png

Googleで「試験 サンプルデータ」を検索した結果の中に、.xlsファイルのダイレクトリンクが張ってあったのでそれを使用しますが、その管理サイトには.xlsファイルのリンクは見つかりませんでした...


3)はなっち!の度数分布表アクティビティのインストール

インストールには2つの方法があります。

3-1 MarketPlaceからダウンロードし、ローカルフォルダからインストール

  • MarketPlace中のはなっち!の度数分布表アクティビティが公開されているサイトへ行き、ダウンロードボタンをクリックし、HANACCHI.FREQUENCY.ACTIVITIES.2.0.0.nupkgをダウンロードします。
    image.png
  • インストールしたいプロセスの「パッケージを管理」から、ダウンロードしたHANACCHI.FREQUENCY.ACTIVITIES.2.0.0.nupkgを、「パッケージを管理」の「設定」で定義されているローカルフォルダに移動します。
    image.png
  • 改めて、インストール対象となるはなっち!の度数分布表アクティビティのファイル名であるHANACCHI.FREQUENCY.ACTIVITIESを選択し、「インストール」ボタンをクリックしてから、「保存」する。
    image.png

3-2 MarketPlaceから直接インストール

  • MarketPlace中のはなっち!の度数分布表アクティビティが公開されているサイトへ行き、はなっち!の度数分布表アクティビティの隣にあるクリップボードへコピーアイコンをクリックし、ファイル名を取得します。(HANACCHI.FREQUENCY.ACTIVITIESがコピーされる)
    image.png
  • インストールしたいプロセスの「パッケージを管理」から、コピペしたファイル名(HANACCHI.FREQUENCY.ACTIVITIES)を、「パッケージを管理」の「検索」部にペーストし、表示された、はなっち!の度数分布表アクティビティのファイル名であるHANACCHI.FREQUENCY.ACTIVITIESを選択し、「インストール」ボタンをクリックしてから、「保存」する。
    image.png

3-3 インストール完了確認

いずれの方法においても、インストールが完了すると、以下のアクティビティがインストールされます。

アクティビティパネルで「グループ化」をパッケージとすると、上図のように、アクティビティがアクティビティパックの配下に表示されるようになります。


4)はなっち!の度数分布表アクティビティの使い方

4-1 基本(度数表示)

  • まずはドラッグ アンド ドロップしてみましょう。
    image.png
  • 引数の説明
    ここでは、設定項目を表にまとめてあります。項目名が太字の項目が重要な項目となります。
項目名 属性 説明
PercentMode Boolean 度数分布値を%とするか(True)、 値とするか(False)
計測データ DataTable 測定対象とするデータテーブル
測定列名 String 度数分布を計測する対象列名
階級 [Double] 計測する階級値(n以上)を配列で指定
階級桁数 Int32 度数分布表としたときの階級の桁数(4)
度数桁数 Int32 度数分布表としたときの度数の桁数(4)
区切り文字 String 階級と度数の区切り文字(|)
グラフ文字 String 度数を値ではなく横棒グラフとする時の文字
PrecentLevel Int32 %計算する際の母数の属性
範囲内のみ(=0)
範囲外も含める(=1)
例外値も含めるか(=2)
PrecentDecimal Int32 %計算の小数点以下の桁数
度数分布表テキスト String 度数分布表の結果テキスト
階級昇順 Boolean 階級値の並びを指定する
昇順にする(True)
降順にする(False)
範囲内データ数 Int32 階級として計測範囲内のデータ件数
範囲外データ数 Int32 階級として計測範囲外のデータ件数
数値外データ数 Int32 階級として数値変換できなかったデータ件数
  • 先の成績サンプルデータの中から、【化学】の度数分布を求めてみましょう。成績のサンプルデータですので、階級は以下のような固定値にします。
階級:{0.0,10,20,30,40,50,60,70,80,90,100}

属性は、Double型配列ですので、要素の一つに小数点を付けることで、Int32型配列ではなく、Double型に配列になります。

  • 設定の例
    image.png
  • 実行結果
    簡単にみせるため、度数分布表テキストを、「メッセージ ボックス」アクティビティにて表示してみましょう。
テキスト:"【" & currentItem & "】" & ControlChars.Lf & 
度数分布表テキスト & ControlChars.lf & ControlChars.lf & 
"範囲内データ数:" & 範囲内データ数 & ControlChars.lf & 
"範囲外データ数:" & 範囲外データ数 & ControlChars.lf & 
"数値外データ数:" & 数値外データ数

image.png

  • 結果
    70点以上は1名、60点以上は5名...。
    範囲内データは50件、範囲外データは0件、数値外データは0件
    と言う事がわかります。
    <U><N>は利用者が置換できるようにつけていますので、適宜置換してください。
度数分布表テキスト ← 度数分布表テキスト.Replace("<U>", "点以上").Replace("<N>", "人")

image.png

4-2 基本(パーセント表示)

PercentModeをTrueにする事で、度数分布値が%表示になります。
image.png
<U><P>は利用者が置換できるようにつけていますので、適宜置換してください。

度数分布表テキスト ← 度数分布表テキスト.Replace("<U>", "点以上").Replace("<P>", "%")

image.png

4-3 応用(横棒グラフ)

今までは、グラフ文字は未設定でした。このグラフ文字に文字を設定することで、その文字を使った横棒グラフを出力します。

  • 設定の例
    image.png

  • 実行結果
    image.png

  • 結果
    <U><N>は利用者が置換できるようにつけていますので、適宜置換してください。

度数分布表テキスト ← 度数分布表テキスト.Replace("<U>", "点以上").Replace("<N>", String.Empty)

image.png


##おわりに
いかがでした?

今回も読んでいただきありがとうございました!
是非UiPathでのロボ開発の一助になればと思っています。

ありがとうございました!

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