皆もすなるQiitaといふものを、儂もしてみむとてするなり。
と言う訳で、こん**は!はなっち!です。
【初めに】
【UiPath】テンプレートをつかってみよう!(その2)のまとめとして、
UiPath社として公開しているものもインストールしても、じっくり解読して、使いこなすには時間が掛かりそう(**続編に続く**)
としました。
その続編です。
じっくり解読しなければならない、理解しなければならない、どうも自分のスキルとテンプレートとではギャップがある。だったら、自分が納得のいくテンプレートを作ってしまいましょう!
どうやって作るのか?
テンプレートを作成すると言うサイトで案内されていますが、やはりUiPath Studioから作っていきます。ただ、通常のロボットを作成する時に選択する「プロセス」でも、共通部品としてのライブラリを作成する時に選択する「ライブラリ」でもなく、「テンプレート」を選択して作成します。
ここをクリックしていくと、テンプレート名などを指定するダイアログが表示されます。
しばらくすると、こんな画面が出てきますけど、ここではスルーします。
テンプレート作成のための初期画面が表示されました。
「テンプレート」を実際に作るのではなく。「テンプレート」作成の流れをまとめていますので、簡単なアクティビティを設定してみます。
ここに、アクティビティをドラッグ&ドロップして、
とします。
これで、「テンプレート」としての資産は出来るのですが、「テンプレート」を使っていくために、Publishしていきます。
Publish!!
自分がUiPathで開発を始めた2018年秋に、これをテンプレートとしていますと渡されたファイルは、テンプレートとして作成されたプロセスをzip圧縮されたファイルでした。
今にして思えば実に稚拙なやり方でしたね。
実際には、「テンプレート」として作成された資産をPublishして、開発者が使用できるようにします。
①「パッケージのプロパティ」
この画面で、プロジェクトタグには、検索するためのキーワードを設定してもいいですね。先の例で、UiPath
とMessagebox
と設定してみました。
Publishした後、開発者に配布、所定の位置に格納してもらったり、Orchestratorから参照する際、検索キーワードで検索してみると(例では、Message
と入力)、こんな感じに表示されます。
②テンプレートの情報
この画面で、テンプレートを使用する前に「既定のプロジェクト名」(プロジェクト名として事前展開される名前)と「既定のプロジェクトの説明」(同説明書き)を設定します。開発者がこのテンプレートを使用する場合、こんな感じに表示されます。
設定した「規定のプロジェクト名」と、使用時に事前展開された名前が違うのは、「規定のプロジェクト名」で指定してしまった禁則文字([!]ですね)がOmitされているからです。ここは、UiPath社さんにお願い。事前にチェックしていただきたい点です。
③パブリッシュのオプション
この画面で、Publishして作成される.nupkgファイルの格納先を指定します。Orchestratorの区画か、ローカルか...開発者に公開する前に、まずはローカルフォルダにPublishして、動作検証しましょう。
ローカルフォルダ位置は、この画面では変えられません。これは、UiPath Studioが、テンプレートフォルダの位置を容易に参照できるようにする為で、標準は、マイドキュメントフォルダ中のUiPathサブフォルダ配下の.templatesサブフォルダです。
このフォルダ位置の指定は、「設定」⇒「場所」⇒「プロジェクト テンプレートのパブリッシュ先 URL」で定義され、ここで変更を変える事が出来ます。
④証明書の署名
この画面で、何かを設定できるようですが、やった事がないので、そのままスルー(orz)
この画面の「パブリッシュ」ボタンをクリックし、Publishします。
使ってみる
Publishした.nupkgファイルは、テンプレート開発者が自分で使用するには何もせずに使用できますが、実際に使ってもらうには、開発者に配布し、開発者の環境のテンプレートフォルダに格納するひと手間が必要です。もしくはテンプレートをPublishする時に「Orchestrator 共通ライブラリ フィード」を指定してあげればいいですね。
今回は、こんな状態で試してみましょう。
【Publish先 ローカル】
【.nuget\packages】 ← アクティビティパックなどがインストールされているフォルダ。先ほどPublishしたテンプレートファイルは展開されていない
①「テンプレートから新規作成」
新しいロボットを作成する「スタート」画面の右下の「テンプレートから新規作成」から、先ほどのテンプレートを探し、クリックします。
②「新しい 空のテンプレート」
新しいロボットの名前を改めて設定し、「作成」ボタンをクリックします。
※この時点で、テンプレートとして作成された資産が、【.nuget\packages】にインストールされる
③テンプレートへ、業務ロジックを作成していきます。
テンプレートにバグがあった!!
通常のバグ改修のように、UiPath Studioから修正し、Publishします。
バグ改修後のテンプレート
「テンプレートから新規作成」から、改修されたテンプレートを選択します。この時点で、バグ改修前後の版数が存在しているため、どの版数を使用するかを選択できます。
尤も、バグ改修前の版数は使用してはいけないので、ローカルフォルダから、またはOrchestrator 共通ライブラリ フィードから削除しておきましょう。
【まとめ】
テンプレート機能は...以下のようにまとめます。
・会社、部署でのロボット開発スキルなどに応じたテンプレートが作れる。
・開発者に使用してもらうには、2通りの方法があり、
1)ローカルフォルダにPublishした.nupkgを配布し、開発環境のローカルフォルダに格納する方法
2)OrchestratorにPublishする方法
とがある。
##おわりに
いかがでした?
今回も読んでいただきありがとうございました!
是非UiPathでのロボ開発の一助になればと思っています。
ありがとうございました!