(遅報)
2023年6月13日にConversational Actionsが利用不可能に
Actions on Google(の特にConversational Actions)は、サードパーティに対してAlexa Skillと同等の対話型UIを提供する機能です。
しかしGoogleは2022年6月13日に、"Conversational Actions sunset overview"としてこのConversational Actionsの機能を削除することを発表しています。
これによると、遅くとも2023年6月13日にはすべてのConversational Actionsが利用不可能になるようですね。
Qiita内外の日本語情報でもConversational Actionsはいくつも紹介されていましたし、私自身Conversational Actionsを実装をしている真っ最中だったので驚きが隠せません。お陰で情報の精査に2週間、学期末の忙しさで2週間取られて発表の1ヶ月後にこれを書いています。
専用アプリストアも用意されていました。こういう技術に全部乗っかるヤマト、さすがですね。
このストアは今後もスマートホーム機能とかのために残されるのでしょうか?
4つのカテゴリーでのみアプローチが可能になる
Conversational Actions sunsetの後は、開発者は以下の4カテゴリーの機能のみアプローチ可能なようです。
- Androidアプリの操作 (App Actions)
SiriでiOSアプリが操作できるのと同じようなやつですね。
Conversational Actions sunset overviewと同時期にApp Actions overviewという記事でActionsからAndroidアプリのショートカット操作を行う機能の正式版を発表しているので、こっちに移行しろということでしょう。
今思うとGoogleはAlexa SkillほどこのConversational Actionsをはやらせようとしていなかったし、Androidアプリ連携に注力したいのは自然な気もします。でもiPhoneユーザーは放置するんですかね?それはそれでGoogleらしくないというか…
- WEBサイト上の構造化データによる情報提供 (Actions from web content)
Google Assistantに調べ物にさせると「〇〇のサイトによると、こう書かれています」みたいな読み上げをしてくれるやつですね。さすがGoogleと言うか、ここは削らないようです。
- スマートホーム操作 (Smart home)
これに関してはSDKも公開されるようです。まあこれを売りにしてる家電とかもあるし、削りたくても削れないでしょう。
- Media Actions
Spotifyの曲送りとかのことでしょうか。いちユーザーとして有難いです。
まとめ
開発者にとってGoogleAssistantはAlexaと比較するものではなくなった、と言うと大げさでしょうか。とにかく「対話型UIによる自由なアプリ開発のできるプラットフォーム」ではなくなるようですね。これに対してスマホOSやWEB検索のプラットフォームを持たないAlexa側に今後動きがあるのか、機になります。
最後に、この記事に誤りや補足事項等がありましたらコメントいただけると大変助かります。