投稿が遅くなってしまいましたが、R5の秋試験でやっと応用情報技術者試験に合格できました。その時の勉強した覚えを載せておきます。誰かのお役に立てば。(点数は、午前75点、午後70点でした。)
この試験は、午後が山となるので、午後眠くならないように昼食の取り方に注意したほうが良いです。(炭水化物を多くとると血糖値スパイクで眠気が襲ってくるので、血糖値が急激に上がらない低GI食品がおすすめ。私の場合、Amazonなどで売っているミックスナッツとチョコレート効果3枚と水を昼食にしました。)中には、受験にあたり緊張してあまり眠れなかった人もいるかもしれませんが、アドレナリンが大量に分泌されていると思いますので、午後まで乗り切れると思います。あまり眠れなかったことをストレスとして意識しないほうが良いと思います。(子どもの高校受験の時、塾の先生からのアドバイス。)
受験者の状況
・団塊ジュニア(氷河期世代)周りを見渡すと若い人ばかりでした。
・理系大学院修了
・業務は、計測・制御とデータ分析(Pythonを利用)
・R4年に基本情報技術者試験合格
・応用情報試験(春試験)に一度不合格(午前は75点、午後は57点)
落ちた時の勉強内容:アイテックITの応用情報技術者-午後問題の重点対策-の問題集を3回程度行う。選択:経営戦略、プロジェクトマネージメント、サービスマネージメント、システム監査。午前対策は過去問道場。
今回の対策
・選択科目:ネットワーク、プロジェクトマネージメント、サービスマネージメント、システム監査
・過去問道場に掲載されている、午後の選択科目の過去問を全部とりあえず解いてみる。(実務経験がないので、ケーススタディーと思って解いてみる。)
・過去5年分だけ3回繰り返す。
・午後問題は、30分で1問解くペースを守る。
(Excelで表を作って、いつやったか、どれぐらい正解できたかを記入。正解率が悪いところは、試験直前に復習)
・午前問題は、過去問道場を繰り返す
具体的な対策
記述式の午後問題では、問題を見て、「~以内で答えよ。」の場合は大抵抜き出し、「~以内で具体的に答えよ」の場合は状況にあわせて構文というパターンで回答する。
ネットワーク
YouTubeの「まさるの勉強部屋」の動画を見て、ネットワークとセキュリティーについて勉強ののち、過去問。VLAN、DNS、DHCP、Mailなどの仕組みをよく理解する。
プロジェクトマネージメント
プロジェクトマネージメントで重要なことは、納期を守ること。そして、QCD(Quallity:品質・Cost:費用・Delivery:納期)でCDを守りつつ、できるだけQを上げること。
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(1)アローダイアグラム図、(2)プレシデンスダイアグラム図で日数のフォワードパス、バックワードパスの計算、(3)アーンドバリューマネジメントでアーンドバリュー、プランドバリュー、実コストからスケジュールやコストの差異、効率指数、完了時の予想見積金額の計算を理解する
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期待値は、発生確率と金額をかけて計算する
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クリティカルパス、RFP、RFI、クラッシング、ファストトラッキングは重要キーワード
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ERPパッケージの問題では、プロトタイプというキーワードが回答でよく出てくる
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表の穴埋めには、ほかの項目で必ずヒントになる項目があるので、そこに注目する(例えばFPの算出方法の問題で、算出方法が分からなくても回答できる)
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EVMでは、EVが先でそのあとにPV,ACと考えて式を作る
・スケジュール
EV-PV=SV スケジュール差異 マイナスは遅延
EV/PV=SPI スケジュール効率指数 1より小さいと遅れ
・コスト
EV-AC=CV コスト差異 マイナスは予算オーバー
EV/AC=CPI コスト効率指数 1より小さいと予算オーバー -
予備費
マネジメント予備:未知のリスクが発生した場合の対策
コンティンジェンシ予備:既知のリスクに対策 -
費用見積もり
「何かをする」場合と「何かをしない」場合のそれぞれの利益を見積もる。当然、「何かをする」場合の利益の方が大きくないといけない。「何かをする」場合は費用がかかり、「何かをしない」場合は費用がかかりません。利益の差額と、「何かをする」場合の費用を天秤にかけ、前者が後者を上回ると、「何かをする」効果があると判断する。 -
ソフトウェアの開発規模は、工数×単価=規模
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デルファイ法
多数の専門家が、他の専門家の意見も相互に参照しながら意見交換をし、最終的に意見の収束をしていく手法 -
アジャイル開発
プロダクトバックログを作成・管理するのはプロダクトオーナの役割。
プロダクトバックログとは、プロダクトがユーザや顧客に提供する価値を記述し、機能や技術的改善要素を優先順位を付けて記述したもの -
ソフトの品質チェック
開発途中での品質レビュー、定期的な品質チェック
サービスマネージメント
サービス(顧客へ利用価値を提供する商品)が利用できるかできないかが重要。システムやその構成(ハードウェアやソフトウェアの組み合わせ)はあまり重要ではない。
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インシデント管理(サービスを迅速に復旧することを目的とするプロセス)、切り戻し作業(切り戻し計画)、既知の誤り、根本原因、KPI(業務状況を測定し評価するために設定される指標)、などは重要キーワード
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エスカレーション
①機能的エスカレーション 専門部署に直接エスカレーション インシデントの時間短縮可
②階層的エスカレーション 組織の上長へ報告 重大インシデントの意思決定など仰ぐ -
キャパシティ管理
「ITサービス需要の最大値と最小値を予測評価したうえで、SLAで定義したサービスレベル目標を定めるもの」
需要を予測する
必要なキャパシティを判断する ...
現在のチームのリソースキャパシティを計算する ...
現在のキャパシティと必要なキャパシティの差を測定する ... -
キャパシティ計画
その計画に与える影響を把握すること
システム監査
登場人物は皆不正をしようとしていると思って読む!こと。
(監査は人間性悪説に立っている。問題文中に登場する人は皆なにがしかの不正をしようとしているという疑いの目で本文を読むこと)
「不正が出来る仕組みや業務プロセスは無いか!」という目線で読む。
システムを操作する人とその結果を確認する人が同一人というのは、監査ではよく指摘対象になる。
問題文中を探しても答えになりそうな文言が見つからない場合は、監査で指摘の対象になりやすい、「職務の分離」、「最少権限の原則」、「監査時の7つの技法」から考えると正解に近づける。
「システム監査基準 平成30年」を一度見ておくとよい。
- キーワードは、独立性、監査証拠、監査調書、指摘事項、改善勧告、フォローアップ、再発防止策
- システムの設計書は、保守でも使う重要な書類
- 入力権限と承認権限の分離、職務の分離(職務分掌)
- 監査手続の技法
インタビュー法::監査対象の実態を確かめるために、システム監査人が、直接、関係者に口頭で問い合わせ、回答を入手する技法
チェックリスト法:システム監査人が、あらかじめ監査対象に応じて調整して作成したチェックリストに対して、関係者から回答を求める技法
突合・照合法:関連する複数の証拠資料間を突き合わせること、記録された最終結果について、原始資料まで遡ってその起因となった事象と突き合わせる技法
ペネトレーションテスト法:システム監査人が一般ユーザのアクセス権限又は無権限で、テスト対象システムへの侵入を試み、システム資源がそのようなアクセスから守られているかどうかを確認する技法