概要
つい最近(20180728), ESP32 用 Arduino 開発環境 Arduino core for ESP32 WiFi chip の初の安定版 1.0.0 がリリースされました. インストールする際に, コマンドラインで色々する必要はなく Arduino IDE のメニューからインストールできるようになってるようなので, そのセットアップ手順をまとめました.
https://github.com/espressif/arduino-esp32/releases より
This is the first stable release of Arduino for ESP32 for Arduino Package Manager
なお, この記事では秋月電子等で売ってる ESP32-DevKitC を対象にしていますが他のボードでもほぼ同じだと思います.
インストール
ドキュメントの Arduino IDE Boards Manager を使ってインストールする手順に従う.
-
Arduino Software のページ の
Download the Arduino IDE
から最新版 Arduino IDE をダウンロードしてインストール(この記事を書いている時点では 1.8.5). - Arduino IDE を起動して, メニューから
Arduino
-Preferences...
を選択. -
Additional Board Manager URLs
に以下を追加してOK
.
https://dl.espressif.com/dl/package_esp32_index.json
- メニューから
Tools
-Board
-Boards Manager...
を選択.Filter your search...
のテキストボックスにesp32
と入力.esp32 by Espressif Systems version 1.0.0
を選択してInstall
. インストールが終わったらClose
. - メニューから
Tools
-Board
-ESP32 Dev Module
を選択( ESP32-DevKitC の場合).
動作テスト
- ESP32-DevKitC を USB ケーブルで PC と接続.
- Arduino IDE のメニューから
Tools
-Port
-/dev/cu.SLAB_USBtoUART
を選択(Mac OS Xの場合). - もし
/dev/cu.SLAB_USBtoUART
表示されない場合は Silicon Labs の CP210x USB - UART ブリッジ VCP ドライバ をインストール. - 一番単純そうなサンプルスケッチを実行する. メニューから
File
-Examples
- (Examples for ESP32 Dev Module
) -ESP32
-ChipID
-GetChipID
を選択.
GetChipID.ino
uint64_t chipid;
void setup() {
Serial.begin(115200);
}
void loop() {
chipid=ESP.getEfuseMac();//The chip ID is essentially its MAC address(length: 6 bytes).
Serial.printf("ESP32 Chip ID = %04X",(uint16_t)(chipid>>32));//print High 2 bytes
Serial.printf("%08X\n",(uint32_t)chipid);//print Low 4bytes.
delay(3000);
}
- スケッチウインドウの
Upload
を押してDone uploading.
と表示されるまで待つ. - スケッチウインドウの
Serial Monitor
を押して,115200 baud
を選択. - 以下のような行が 3 秒毎に表示されれば動作テスト完了.
ESP32 Chip ID = XXXXXXXXXXXX
(略)
まとめ
- ESP32 用 Arduino 開発環境の初の安定版リリース.
- Arduino IDE の Board Manager からインストールできるようになってる.
以上.