概要
P板.comさん等で、基板を安く発注するための作業手順です。
なお開発環境は以下を想定しますが、その他の環境でも大丈夫かと思います。
- Windows 8.1
- Eagle 6.5.0
基板発注手順
1. デザインルールチェック(DRC)の実行
DRCには、P板.comより配布されているpban_5mil-l2.druを使用します。
2. パネライズ
複数枚の基板を1枚の大きな基板に割り付けることで、
多くの基板製造業者で製造価格を抑えることが可能です。
Eagleでは、部品をコピーした際tNames, bNamesが自動でインクリメントされてしまいます。
これを防ぐ方法として、tNames, bNamesを別レイヤーにコピーし、
コピー先レイヤーを部品番号レイヤーとして使用することが考えられます。
Tools -> Panelize... とクリックし、Executeボタンをクリックすることで以上の処理を行うことができます。
セクション3を参考に必要なレイヤーのみ表示した状態で元基板をコピーした後、
新規に*.brd
を作成し貼り付けていきます。
(この際、tOrigin, bOriginレイヤーもライブラリ類のコピーのために必要となります。)
3. ガーバーデータの出力
gerb274x[4L].camを使用し、下表に従ってレイヤーを書き出します。
-
*.cmp
(部品面パターン)- Top
- Pads
- Vias
-
*.sol
(半田面パターン)- Bottom
- Pads
- Vias
-
*.plc
(部品面シルクデータ)- tPlace
- _tNames (パネライズ済み部品番号レイヤー)
-
*.pls
(半田面シルクデータ)- bPlace
- _bNames (パネライズ済み部品番号レイヤー)
-
*.stc
(部品面レジストデータ)- Pads
- tStop
-
*.sts
(半田面レジストデータ)- Pads
- bStop
-
*.out
(外形線データ)- Dimension (外形線は0.2mm, Vカットは0.5mmの線幅で作成します。)
4. ドリルデータの出力
excellon.camを使用し、下表に従ってレイヤーを書き出します。
-
*.drd
,*.dri
(ドリルデータ, ドリルリスト)- Drills
- Holes
5. ガーバーデータの確認
しかるべき面データが書き出されているか、ガーバービューワで確認します。
(おすすめのガーバービューワはgerbvです。)
また、以下も考慮すべきポイントです。
- Dimensionレイヤーに、線幅0.0mmの外形線が含まれていないか。(ルーター誤作動を防ぐため。)
- シルク同士,およびシルクとレジスト開口部が重なっていないか。(部品実装業者の混乱を防ぐため。)
- Vカット線とスルーホールの距離は板厚分ほど離れているか。(割れを防ぐため。)