クラウド実務未経験者がAWS認定資格に初挑戦した合格体験記です。
筆者スペック
- 駆け出しエンジニア 11ヶ月目
- 客先常駐でオンプレ環境下のJavaプログラム開発案件に参画中
- AWS実務経験なし
- インフラ・クラウド知識なし(学習開始当時)
動機
- レガシーなオンプレ開発環境の案件に就くことが多かったが、紹介してもらう新規案件詳細に"AWS"の文字をよく見かけるようになった
- AWSなんかおもしろそう
- 資格を取ってもすぐに案件にアサインできるとは限らないが、少なくともその分野に関心が強いことのアピール材料になる
- 自分が勤める会社が AWS パートナーネットワーク (APN) に属しており、資格を取得するだけで自動的に会社の社外プレゼンス向上に貢献できるため
- 社内外で取得報告をして承認欲求を満たしたい
試験結果
資格名 | 取得日 | スコア |
---|---|---|
AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C01) | 2023/3/15 | 793 |
AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03) | 2023/5/21 | 768 |
勉強方法
CLF
まずはAWSの全体像を知る
AWS Cloud Practitioner Essentials (日本語実写版)
まずはAWSの全体像を掴むため、公式の教材『AWS Cloud Practitioner Essentials (日本語実写版)』を視聴しました。AWSの基礎中の基礎を学ぶことができます。
わかりやすい、楽しい、無料。
ここでクラウド知識皆無の自分は、AWSすげえ!となりました。
しかし、学習時間が6時間(遅読の自分は10時間かかった)と長いため、急いで合格したいという方はスキップしてもいいかもしれません。
AWS学習ロードマップ
AWSの各サービスを1枚にまとめた素晴らしいロードマップがあったので、こちらも一読しました。
2023年版もある。
学習初期段階では模試の解説とロードマップを併用して「AWSのこのサービスについて言っていることだな」とイメージの手助けをしてくれました。
Udemyの模試
Udemyの模試『【2023年版】AWS 認定クラウドプラクティショナー CLF-C01 模擬試験』をひらすら解く。
セールで1,800円。
計8回(520問分)模試を周回しました。
初心者かつ社会人にとっては一問一答形式でないのが残念すぎる。
ただ、試験本番の問題との酷似性は申し分ない。同じ問題が本番でいくつか見受けられました。
この模試で85%取れれば合格できる印象。
AWS公式問題集
ついでに公式の問題集(AWS Certified Cloud Practitioner 公式練習問題集)も解いてみたのですが、本番との酷似性はいまいちでした。無料で一問一答形式のため、どんな感じの試験なのかな~と概要を把握する分にはいいと思います。
SAA
まずは試験の全体像を掴むため、SAA関連の動画を視聴。
Youtubeで "AWS SAA" と検索をかけて頭に出てきたやつです。
1時間48分という動画の尺の長さから、SAAの出題範囲の広さを感じました。
VPCの理解が重要
SAAでは、Web3層アーキテクチャやVPCの理解が重要となりますが、自分は理解が乏しかったため以下の記事を参考にしました。
次の日からひたすら問題集を解いていきました。
さわりに公式問題集(AWS Certified Solutions Architect - Associate 公式練習問題集)を解いてどんな感じの試験かを把握しました。
SAAの試験範囲については、CLFの取得で5割方知識の補完が終わっている印象です。CLFの記憶が残っているうちに取得してしまうのが吉です。
Tech Stock
前回の反省を活かして一問一答形式のTech Stockの問題集をひたすら解く。解説も丁寧でわかりやすい。
ひとつのセクションが7問単位で、マルチデバイス対応のため、通勤時間や休憩等のスキマ時間に学習するのに便利。
90日間で約6,000円という妥当な価格設定。
自分はSAA#1~#170までを2周し、本試験モードを3回実施しました。
試験直前の全体の正答率は78%でした。
用語集を作成する
勉強中に遭遇したわからない用語は都度Qiitaの下書きに書き溜めておき、後から見返せるようにしました。
ChatGPTに解説してもらう
SAAはとにかく出題範囲が広いので、違いのわかりにくいサービスについては「Cloud FormationとElastic BeanstalkとOpsWorks.の違いを小学生でもわかるように説明して」みたいな感じでChatGPT(GPT-4)に解説してもらいました。
わわわIT用語辞典並のわかりやすさで解説してくれます。
本番で"どうしても解けない"問題に勝つコツ
わからない問題の正答率を上げるコツとして、本番では日本語⇔英語で自由に切り替えられるため、日本語で問題が解けなくても、英語に切り替えることによって問題文にキーワードが隠れていたりします。
あとは、あたかもAWSサービスの機能の優秀さをアピールしているかのような選択肢が正解であることが多い印象です。
「AWSこんなこともできるんだぜ!すげえだろ?」的な。
特にAmazon Aurora等。
どうしても問題が解けなかったときのために、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
試験に関係ないけど
このQiita記事を書いているときに思ったのですが、画像をアップする際に「northeastリージョンのS3使われてる!」と思わず目が行ってしまいました。
さいごに
初めてインフラ関連の資格を勉強しましたが、現場の環境構築をする際に目にする用語に対しての理解度が多少なりとも上がった気がします。AWS学習前はUDP?なにそれ?状態でした。いつかフルスタックエンジニアを名乗れる日を目指し、今後もインフラ周りの勉強もしていきたいと思います。