PyflowでWindowsにPythonの小さな環境構築する

PyFlowというビジュアルスクリプトフレームワークもあるので気を付ける

PyflowのGitHub: https://github.com/David-OConnor/pyflow

Pyflow

最小限のAPIを備えたシンプルで使いやすいインストールと依存関係を管理するシステムツール

• 環境を自動で判別して，指定されているPythonで実行をするようにしてある
• ユーザー側のPythonを利用せず独自にコンパイルしたPythonを利用することで環境に依存しないで構築できる
• 依存関係のキャッシュされたデータベースやwarehouseなどを利用しているためパッケージ依存関係の解決やlockingが速い
• (Rustで開発されている)

個人的にはこれらが特徴として良いなあと思った

環境の自動判別などは,初心者には嬉しい機能だと思う

インストール

プラットフォームごとに用意されている

Rustがインストール済みであればcargoでインストールできる

cargo install pyflow

インストールされたかを確認する

# バージョン確認
pyflow -V
# 利用できるコマンド表示
pyflow -h

プロジェクトの作成

# 既存のフォルダを初期化
pyflow init
# 新しくプロジェクト用のフォルダを作って初期化
pyflow new projectname

initコマンドを利用する際にはrequirements.txt, pipfileなどを利用してプロジェクト作成時にパッケージとそのバージョンを指定してインポートすることもできる

アスタリスクの箇所で任意のバージョンを指定する(このままでもインポートされる）

バージョンの指定方法はこれが参考になる

pipfile

[[source]]
name = 'pypi'
url = 'https://pypi.org/simple'
verify_ssl = true

[packages]
numpy = '*'
matplotlib = '*'

[dev-packages]
nose = '*'
black = '*'

プロジェクトのフォルダにはpyproject.tomlが自動で生成される

また上記のような設定ファイルを書かなくても パッケージなどは後でインストールできる

パッケージのインストール

# 最新バージョン
pyflow install numpy
# 複数かつバージョン指定
pyflow numpy==1.21.6 matplotlib=3.5.1
# 開発用のlinterやfomatterをインストール
pyflow install black --dev
# アンインストール
pyflow uninstall numpy

pyproject.tomlを編集してもインストールできる

[tool.pyflow.dependencies]
numpy = "1.21.6"

[tool.pyflow.dev-dependencies]
black = "*"

実行

# REPL
pyflon python
# スクリプトを実行
pyflow filename.py
# linterやformatterを実行
pyflow black
# 外部のプロジェクトのスクリプトを一回だけ実行
pyflow script myscript.py

おわり

書いていないことが多いので気になったらGitHubのページへ

覚えることが少なく，単純な環境を作るだけならこれで良いなあと思う

TipsとしてVSCodeで実行するときにはtasks.jsonを利用すると楽になる

参考までに

tasks.json

{
    "tasks": [
        {
            "label": "pyflow install pacage",
            "type": "shell",
            "command": "pyflow",
            "args": [
                "install",
                "${input:packagename}",
            ]
        },
        {
            "label": "pyflow run script",
            "type": "shell",
            "command": "pyflow",
            "args": [
                "${relativeFile}"
            ],
        }
    ],
    "inputs": [
        {
            "id": "packagename",
            "type": "promptString",
            "default": "",
            "description": "Input package names"
        }
    ]
}