こんにちは。
今回は、出荷伝票の一括処理ログについて調べた内容をまとめました。
ニッチな内容ではありますが、どなたかの役に立てば何よりです。
出荷伝票の一括処理ログって?
受注伝票や在庫転送オーダー(STO)の後続伝票となる出荷伝票を、出荷伝票一括登録系バッチ処理(トランザクション:VL10*系)で
一括登録した際のログデータとなります。処理対象となった伝票、登録された出荷伝票番号、メッセージ情報などが記録されています。
ツリー
ロジスティクス>物流管理>出荷管理>出荷伝票に関する出庫>一覧/ログ>一括処理ログ(V_SA)
Logistics>Outbound Process>Outbound Delivery>Lists and Logs>V_SA - Collective Processing Log (英語でログインした場合)
使用テーブル
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VBSK(販売伝票ヘッダに対するグループ処理)
一括処理ログのサマリヘッダ部分の部分になります
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VBSS(一括処理:販売伝票)
一括処理にて登録された伝票が存在する場合に伝票番号ごとにエントリが作成されます
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VBFS(一括処理用エラーログ)
一括処理にて発生したメッセージ(エラーとは限らない)の情報を格納します
すべて、グループ(番号)という項目でリレーションが作成されています。
「ヘッダデータ」に該当するVBSKのデータ1件に、「正常結果データ」に該当するVBSSのデータが0件以上、
「エラー結果データ」に該当するVBFSのデータが0件以上設定されます。
なお、このER図では表現できませんが、VBSKのデータ1件に対して、VBSSまたはVBFSのデータのうち最低でも1件のデータが作成されます。
ER図
ER図って書く機会がものすごく減っているので、久しぶりに書くとなると思い出すのが大変です(笑)
処理画面
第一画面
一覧画面
下記オレンジ枠内の「数」(登録された出荷伝票の件数)、「Err.」(処理時に発生したエラーに限らないメッセージ件数 )がともに複数存在する、グループ:261のデータを見ていきます。
赤枠内「注釈」:処理時のメッセージを確認する(VBFSの内容を表示)。一覧の項目では「Err.」に件数が表示される。
緑枠内「伝票」:登録された出荷伝票番号を確認する(VBSSの内容を表示)。一覧の項目では「伝票」に件数が表示される。
※この記事を書いていて気づきましたが、ボタンの「注釈」「伝票」、一覧内の「数」「Err.」、位置関係が逆になっていますね…
VBFKの内容と合致しています。
注釈ボタンを押下した場合
ちょっとスクショに失敗してしまいましたが、下記のようにツリー状態でエラーメッセージ内容が表示されます。各メッセージ行を展開するとメッセージタイプなどの「テクニカルデータ」値を確認できます。
VBFSの内容と合致しています。「販売伝票」の箇所には今は受注伝票番号が設定されていますが、処理伝票がSTOの場合はSTOの発注伝票番号が設定されます。
伝票ボタンを押下した場合
下記のように、登録された出荷伝票番号が表示されます。画面上部の伝票照会や伝票フローボタンを使用することで、伝票照会画面や伝票フロー画面に遷移することができます(スクショ省略)。
まとめ
・トランザクション:VL10*系で登録した出荷伝票の一括処理ログは、トランザクション:V_SAで確認できる
・元の受注伝票・在庫転送オーダーの伝票番号、登録された出荷伝票、メッセージ内容が確認でき、各内容はテーブルに分かれて登録されている
今回の内容は以上となります。ありがとうございました。