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AppleDeveloperProgram アカウントを個人から組織に変更

Last updated at Posted at 2025-02-16

目的

ぼくは趣味でiPhoneクソゲーアプリをリリースしてます。
クソゲーをリリースするのは楽しいものです。

しかし個人開発だと、appストアに私の本名が出てしまう。
全世界にクソゲークリエイターとして本名を晒すのはいやだ。

なのでアカウントを「なんとかソフト」みたいな適当な屋号にしたい。

参考にさせていただいた情報

前提

大前提として、下記の人を対象とした記事になります。

  • 既に個人でAppleDeveloperProgramに登録している
  • アプリをリリースしてみたら、ストアに本名が晒されて愕然とした
  • なんとかして本名をださないようにしたい
  • 最低限の経費でクリアしたい

また、以下に示す手順はどうやら日々変わっているようです。
2023年ごろの他の方の記事では、ここまでややこしい手順は必要なかったようです。
あくまで本記事は「2025年2月時点」の内容であることをご留意ください。
(そもそもAppleは個人事業主での登録を認めてない感じのようです)

事前に用意しておくもの

計9点の準備が必要です。
計9点。
覚悟を持って取り組みましょう。

Appleさんの気まぐれで増えたり減ったりする可能性もあり、
そもそも登録自体ができなくなっている場合は準備が無駄になってしまうので、
必要になる都度準備する方がいいかもしれません。

  1. AppleDeveloperProgramの個人アカウント
  2. 個人事業主登録
  3. 独自ドメインのメールアドレス
  4. 独自ドメインのWEBサイト
  5. DUNS番号
  6. 身分証明書の画像
  7. 就労証明書の画像
  8. 社員バッチか名刺の画像
  9. 開業届の画像

AppleDeveloperProgramの個人アカウント

この記事を読んでいると言うことは、これは既に作成済みだと思います。
未作成だとしたら、この記事をそっと閉じて法人アカウントを新規作成するが良いでしょう。

個人事業主登録手続き

最寄りの税務署に行って、個人事業主登録をします。
窓口で「個人事業主登録したいです」って言えば記入用紙をもらえるので、
色々情報を書いて提出するだけです。
日数やお金はかかりませんでした。

別に事業がやりたいわけではなく、
ただ自分の名前を出したくないだけで行政様にお手数をおかけして良いのだろうか。
という罪悪感を感じつつ、粛々と手続きを進めましょう。

手続きが終わったら「開業届」の写しをもらえます。
後の手順で必要なので、大事に保管しておきましょう。

あと、そもそもお勤めの会社の就業規則によっては個人事業主になることがNGな場合もあるので、
クビになりたくなければ一応総務とかに確認しておきましょう。

少なくとも屋号名は予め決めておきましょう。
さもないと、その場で咄嗟に考えた適当すぎる屋号を背負って生きていくことになります。
まあまあ後悔してます。

独自ドメインのメールアドレス

私はまずお名前ドットコムで無料のドメインを取得して、
お名前メール・エコノミープランに加入して作成しました。
2,119円/年(約177円/月)
とりあえず最低限のメール送受信ができれば良い。

独自ドメインのWEBサイト

アプリをリリースする際にも必要になるので、既に作成済みの人も多いかと思います。
ドメインを取得した際にレンタルサーバも一緒に借りて、
wordpress等で適当なペライチのWEBページを作成するのが正攻法。
私はどうしても無料で済ませたかったので、github pagesで何とかしました。

あまりにもヘボいサイトだと、後ほどAppleからお叱りのメールが来ます。
叱られるだけで今のところ支障は出てません。

DUNS番号

DUNS番号(D-U-N-S Number)とは、
要するに法人を識別する全世界共通のIDみたいなものらしいです。
これがApple法人登録に必要なので、発行しておきます。
登録の手数料として3000円くらいかかる。

一般的な方法として、下記の2パターンのどちらかになります。

東京商工リサーチ

⚪︎:日本語だけでやりとり可能
×:後の手順で一手間かかる

AppleDeveloperProgram内

×:後の手順で一手間減らせる
⚪︎:英語での記入、やりとりが必要な模様。

身分証明書の画像

政府機関によって発行された申請者の写真付き身分証明書。
運転免許証の場合は表面と裏面両方が必要です。
スマホで写真撮って画像データを用意しておけばOK。

就労証明書の画像

Appleから「雇用証明書」の提出を求められますが、
個人事業主の場合は就労証明書を自作して提出すればOKです。
記載例やテンプレは「こども家庭庁」さんが出しています。
別添 就労証明書(簡易版)標準的な様式
Excelフォーマットはこちら
『就労証明書作成コーナートップ』ぴったりサービス

「6 就労時間」以降の項目は情報として不要と判断したので、削除して提出しました。
私の場合はそれで問題なく通りました。

名刺の画像

パワポとかcanvaとかで、適当にそれっぽい名刺の画像をでっちあげればOKだと思います。
私はそれすら面倒臭かったので、Appleサポートに別途メールで「名刺なんかないです」って伝えたらなんか許してもらえました。
なので必須では無い模様。

開業届の写し画像

Appleからは「履歴事項全部証明書 または 登記事項証明書」の提出を求められますが、開業届の写しでOK。

手順

詰まったり分からないことがある場合、
基本的にはAppleサポートにメールで問い合わせれば良いと思います。
年額1万円以上かかっているアカウント料の元をとりましょう。
問い合わせ後、返事を受信するまでの時間はかかりますが、確実に答えを教えてくれます。

AppleDeveloperProgramにログイン

登録変更手続き開始〜DUNS番号の入力

メンバーシップの詳細
→情報を更新する
→組織のメンバーシップに切り替える

法人名、DUNS番号の入力を求められます。

DUNS番号を入力した時に
「DUNS番号が確認できません」みたいなエラーが出る場合は、Appleのサポートにメール送信して問い合わせます。

2〜3営業日くらいで、下記のようなメールを受信するはずです。

貴社のD-U-N-S情報を確認いたしました。
登録手続きを進めるには、Developer Webサ⁠イ⁠トでアカウントにサインインし、必要な情報を入力してください。

改めてDUNS番号を入力すると、先へ進めるようになっているはずです。

DUNS番号の発行を、東京商工リサーチではなくAppleDeveloperProgram内で行った場合はエラーにならずすんなり進められるらしいです。

その他情報を入力

住所、メールアドレス、WEBサイトなどを順次入力していきます。

メールアドレスは独自ドメインのメールアドレスを入力します。
入力後、ワンタイムパスの認証があります。

このワンタイムパス認証は試行回数が限られています。
独自ドメインメールアドレスが正常に送受信できることを、予めしっかり確認しておきましょう。
さもないと試行回数オーバーして、Appleにロック解除依頼の土下座メールを送る羽目になります。

WEBサイトの項目にも、同じく独自ドメインのURLを入力します。

全て入力したら登録完了のボタンを押します。
下記のようなメッセージが表示されるはずです。

現在登録を処理しています。

登録ID:xxxxxxxxx
法的な契約に対して署名権限をお持ちであることが確認できたら、登録完了までの手順を記載したEメールをお送りいたします。

2〜3日後に、Appleから返信メールを受信するまで待機です。

各種ドキュメントのアップロード

Appleから下記のようなメールを受信するはずです。

登録を進めるには、以下の全ての書類のコピーをご提出ください。登録の処理を進めさせていただきます。 
・政府機関によって発行された申請者の写真付き身分証明書(免許証は表と裏両方が必要です。健康保険証は受理しておりません)
・申請者の雇用証明書
・申請者の社員バッジや名刺
・貴社の 履歴事項全部証明書 または 登記事項証明書 (ともに全写が必要となります)

書類は、以下の Web サイトから安全にアップロードしていただけます。 
(アップロードフォームのURL) 

上記のうち、ひとつでも提出できない書類がある場合はその書類名と提出出来ない理由を記載しお知らせ下さい。

それぞれ、上の方で説明した通りのものをアップロードしていきましょう。
・身分証明書:身分証明書の画像
・雇用証明書:就労証明書の画像
・社員バッジや名刺:名刺の画像
・履歴事項全部証明書または登記事項証明書:開業届の画像

アップロード完了したら、Appleにメール返信しましょう。
その中で下記の点を伝えておきましょう。

先ほど書類一式をアップロードしました。
一部の書類について、ご指示いただいたものとは異なる書類をアップロードしております。
以下にその内容と理由を記載します。

・申請者の雇用証明書
 当方個人事業主のため、用意することができません。
 代替として就労証明書をアップロードしています。

・履歴事項全部証明書 または 登記事項証明書
 当方個人事業主のため、用意することができません。
 代替として開業届出書の写しをアップロードしています。

問題なければ、受領完了したのでしばらく待てとのメールを受信します。
待ちます。

手続き完了

下記のようなメールを受信します。

お客様の登録リクエストが受理されました。
お客様の組織のApple Developer Programへの登録手続きを続けるには、
本プログラムの使用許諾契約をご確認ください。
(使用許諾契約のURL)

URLを開き、使用許諾契約に同意します。

同意したらすぐに下記のメールを受信するはずです。

お客様のプログラム使用許諾契約が、(屋号)に割り当てられました。
以後、Developer Webサイトでアカウントにサインインすると、以下の事項を実施していただけます。
・・・

では、AppStoreを開いて自分のアプリのページを確認してみて下さい。
リリース元の表記が、自分の個人名から屋号に変わっているはずです。

これにて目標達成となります。
お疲れ様でした。

Appleさんサポートありがとう!

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