AWSのEC2インスタンスにJenkinsを導入し、継続的インテグレーション／デリバリー（CI/CD）環境を構築する手順を分かりやすくまとめました。
前提条件
- AWSアカウントがあること
- SSH接続用のキーペアが作成済みであること
手順
① EC2インスタンスの作成
- インスタンスタイプ：t2.micro（無料利用枠）でも構築可能ですが、安定した運用にはt3.medium以上を推奨します。
- OS：Amazon Linux 2
- セキュリティグループ：以下のポートを許可
- TCP 8080（Jenkins）
- TCP 22（SSH）
② EC2インスタンスにSSH接続
ssh -i your-key.pem ec2-user@<EC2のパブリックIP>
③ Jenkinsおよび関連ソフトウェアのインストール
Javaをインストールします。
sudo yum update -y
sudo amazon-linux-extras install java-openjdk17 -y
Jenkinsリポジトリを追加してインストールします。
sudo wget -O /etc/yum.repos.d/jenkins.repo \
https://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins.repo
sudo rpm --import https://pkg.jenkins.io/redhat-stable/jenkins.io-2023.key
sudo yum install jenkins git -y
④ Jenkinsの起動
Jenkinsを起動し、自動起動を有効化します。
sudo systemctl start jenkins
sudo systemctl enable jenkins
起動を確認します。
sudo systemctl status jenkins
⑤ Jenkinsのポート変更（必要に応じて）
他のアプリケーションとポートが競合する場合は、ポートを変更できます。
sudo vi /etc/sysconfig/jenkins
変更例（8089に変更する場合）：
JENKINS_PORT="8089"
設定後にJenkinsを再起動します。
sudo systemctl restart jenkins
⑥ ブラウザからJenkinsにアクセス
ブラウザで以下にアクセスします。
http://<EC2のパブリックIP>:8080
初期パスワードを以下のコマンドで確認します。
sudo cat /var/lib/jenkins/secrets/initialAdminPassword
表示されたパスワードを入力して、初期設定を完了してください。
Jenkins管理画面の初期設定
-
「Install suggested plugins」（推奨プラグインをインストール）を選択します。
-
初期管理者ユーザーを作成し、ログインします。
以上でAWS EC2上でのJenkins環境構築が完了しました。