377
221

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

【個人開発】「あのアイコンの名前がわからない」あなたへ。手書きで探せるアプリを作りました。

Last updated at Posted at 2021-10-11

アイコン探しって、結構大変じゃないですか?

開発をしていると、アイコンが必要になります。
しかし、たまに 検索するための名前がわからない という問題が起きる...

例えば、メニューに使われる「⋯」のアイコン。
なんて検索すればいいかわからない...

なので、 手書き検索 できるようにしました!
light_light_light.gif

作ったアプリ

手書きアイコン検索アプリ iconow
アイコンの名前がわからなくて探せない...という問題を解決するため、手書きで検索できるようにしたアプリです。

みんな大好き FontAwesome と、Web や Flutter のアイコンに採用されている Material Icon を検索できます。

iOS

QR_386675.png

Android

QR_386719.png

使用した技術

  • Flutter
  • Firebase
    • Authentication
    • Firestore
  • AWS
    • Lambda
    • ECR
    • API Gateway
    • DynamoDB
    • S3
  • Serverless
  • Docker
  • TensorFlow

フロントエンドについて

フロントエンドは Flutter を使っています。
iOS、Android を同時に開発できる Flutter はやはり非常に強力です。

状態管理は Riverpod + freezed + StateNotifier を採用しました。
ユーザー管理周りは Firebase を使っています。

技術的な点では、今回のアプリの肝である手書き部分にこだわりました。
画面をなぞったところを検知し、そのポジションを Riverpod で管理することによって、高速かつ軽量に手書きが実現できます。
また、手書きの基本的な Undo、Redo 機能も実装しています。
詳しい実装方法は以下の記事に書いています。

バックエンドについて

画像を受け取り、それを学習モデルに解析させ結果を送る API を作成しています。
学習モデルが動くコンテナを構築しておき、それを ECR にあげて Lambda で展開し、API Gateway で接続する構成です。
CircleCI と Serverless を用いて GitHub にあげたときに自動展開できるようにしました。
詳しくは以下の記事に書いています。

また、DynamoDB や S3 は学習モデルのログを保存するために使っています。

機械学習について

特に苦労したところ。
基本的に、機械学習は大量のデータを学習させることで汎用性を高め、精度を上げます。
つまり、学習データが少ないと精度が上がらないのです。
しかし、このアプリは製作者が2人しかいないため、大量の手書きデータを用意するのは不可能でした。

というわけで、考え方を変えて精度ではなく汎化性能を重要視しました。
検索結果には推論結果の 1位 から 20位 までくらいを出して、その中からユーザーに判断してもらうという作戦です。
これなら1位をズバッと当てられなくとも、検索アプリとしては成り立ちます!

まずは似ているアイコンの画像をグループ分けし、グループをターゲットとします。
そしてこれらをもとに手書きして、教師データを作成しました。1グループにつき 5~20枚ほど手書きしています。
教師データの画像はぐにゃぐにゃにしたもので 100倍に水増ししておきました。これにより汎化性能が大幅に向上しました。

qiita-20.jpg

そして、学習時には「上下/左右移動」「カットアウト」「回転」「ズーム」「スキュー」などの DataAugmentation を使っています。(フリップは矢印などのアイコンに悪影響のため使っていません。また、グレースケールとして処理しているため色の DA は使っていません。)
モデルは、ドロップアウトの確率を多めに設定し、畳み込みを広く取ることで、損失率を出来るだけ抑えるネットワークを構築しています。

開発者

バックエンド, 機械学習担当

@GleamingCake
Twitter

フロントエンド担当

@tigeeer
Twitter

さいごに

使ってみての感想やご意見、バグ報告などありましたら、ぜひコメント欄にお願いします!

377
221
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
377
221

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?