概要
Windows 11にPythonの実行環境と開発環境を構築することを目的としています。インストーラーを使った作業をなるべく行わないようにしています。
Python3
本体ダウンロード
上記のリンクより、Windows embeddable packageをダウンロードしました。私の場合は、環境が64-bitなのでそれをダウンロードし、解凍しました。
実行
解凍したフォルダの中に、python.exeがあるので、それをpowershellで実行しました。パスを考慮したうえでしたのようなコマンドを打って、動作確認しました。バージョンの数字が表示されると思います。
python.exe -V
pipのダウンロードインストール
上記のリンクよりget_pip.pyをダウンロードしました。右クリック->リンク先をファイルに保存。
パスを考慮して、下記コマンドを実行しました。
python.exe get_pip.py
LibとScriptsというフォルダが作成されます。
pythonのインストールフォルダ内にある、python312._pthを下記のように編集します。
#編集前
#import site
#編集後
import site
下記コマンドパスを考慮して実行します。
.\python-3.12.2-embed-amd64\python.exe .\python-3.12.2-embed-amd64\Scripts\pip.exe -V
pipのバージョンが表示されます。私の場合、get_pip.pyをダウンロードした場所がpythonの実行ファイルがあるフォルダになっているので、LibとScriptsもその中にある形となっています。
Visual Studio Code
エディタとしてvscodeを使いたかったので、それもダウンロードしました。
ページを下のほうへスクロールされますと、windows用のインストール用ファイルがいくつか表示されていることを確認できます。.zipのものをダウンロードします。
ダウンロード後、zipファイルを展開します。展開したフォルダのなかにCode.exeという実行ファイルで起動することができます。
動作確認
pipをつかってパッケージのインストールをします。Jinja2というテンプレート関連のパッケージを例としてインストールしました。
.\python-3.12.2-embed-amd64\python.exe .\python-3.12.2-embed-amd64\Scripts\pip.exe install Jinja2
インストール後、下記のコマンドを実行されますと、そのなかに今回インストールしたJinja2を確認することができます。
.\python-3.12.2-embed-amd64\python.exe .\python-3.12.2-embed-amd64\Scripts\pip.exe list
Package Version
---------- -------
Jinja2 3.1.3
MarkupSafe 2.1.5
pip 24.0
setuptools 69.1.1
wheel 0.42.0
下記のような内容のファイルを作成します。編集はvscodeで行いました。
from jinja2 import Template
template = Template('hello world!! {{ name }}!!')
result = template.render(name='taro')
print(result)
パスを考慮して、下記のコマンドを実行し、その結果を確認します。
.\python-3.12.2-embed-amd64\python.exe .\src\main.py
hello world!! taro!!
以上となります。