👨💻 はじめに
Googleで大規模APIプラットフォームの設計を担当するエンジニアの山田です。今回の「アルゴリズム&設計パターン」シリーズでは、GraphQLとREST APIの本質的な違いと、Google内部で実際に使われている選択基準フレームワークを公開します。
特に、**「プロダクトの成長段階」と「チーム規模」**に応じた最適な選択方法に焦点を当て、単なる技術比較ではない実践的な知見をお伝えします。
📌 この記事で学べること:
- RESTとGraphQLのパフォーマンス比較実データ
- GoogleがYouTubeのAPIをRESTからGraphQLに移行した理由
- クライアントタイプ別の最適通信パターン
🔥 1. 根本的な違いを理解する
RESTの特徴:
- メリット: キャッシュ容易、シンプルな構造
- デメリット: 過剰取得/過小取得問題
GraphQLの特徴:
- メリット: 必要なデータのみ取得、型安全
- デメリット: キャッシュ複雑、N+1問題
💎 2. Googleの選択基準フレームワーク
選択フローチャート:
1. データ取得パターンが複雑か? → Yes → GraphQL
2. クライアントタイプが多様か? → Yes → GraphQL
3. キャッシュ戦略が重要か? → Yes → REST
4. 移行コストを抑えたいか? → Yes → REST
YouTubeの移行事例:
指標 | REST時代 | GraphQL移行後 |
---|---|---|
リクエスト数 | 5回 | 1回 |
転送データ量 | 38KB | 12KB |
レイテンシ | 320ms | 210ms |
🚀 3. ハイブリッドアーキテクチャ実例
BFF(Backend For Frontend)パターン:
Google推奨設定:
# Apollo Server設定例
const server = new ApolloServer({
typeDefs,
resolvers,
persistedQueries: {
cache: new RedisCache({ host: 'redis' }),
},
});
🎯 まとめ:ケース別ベストプラクティス
- 管理画面開発: GraphQL(複雑なデータ要求)
- モバイルアプリ: GraphQL(通信量削減)
- 公開API: REST(キャッシュと互換性)
- 既存システム: ハイブリッド(段階的移行)
💬 あなたのAPI設計体験をコメントで教えてください!
次回は「💻 ハイパフォーマンスシステム構築」を解説予定です。
(画像キャプション: Googleの大規模APIインフラストラクチャ)
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