👨💻 はじめに
Google Cloudで大規模マイクロサービスシステムの設計を担当するエンジニアの田中です。今回の「アルゴリズム&設計パターン」シリーズでは、ドメイン駆動設計(DDD)を実プロジェクトで活用するための実践的ノウハウを、Google内部の事例を交えて解説します。
特に、「戦略的設計」と「戦術的設計」のバランスや、マイクロサービスとの相性に焦点を当て、理論だけではない現場で使えるテクニックを紹介します。
📌 この記事で学べること:
- ドメインエキスパートとエンジニアの共通言語作り
- 境界づけられたコンテキストの実際の分割例
- イベント駆動アーキテクチャとの組み合わせ
🔥 1. DDDの核心「戦略的設計」3つの柱
1. ユビキタス言語の構築
- 例: 決済システムの場合
[ビジネス用語] → [実装用語] 「取引」 → Transactionエンティティ 「精算」 → Settlementドメインサービス
2. コンテキストマッピング
-
Google内部事例:
[注文コンテキスト] --(公開ホストサービス)--> [決済コンテキスト]
3. コアドメインの特定
-
投資配分の目安:
コアドメイン: 60%リソース サポートドメイン: 30% 汎用ドメイン: 10%
💎 2. 実装レベルの「戦術的パターン」
エンティティ vs 値オブジェクト
// エンティティ例
class User {
private UserId id; // 識別子
private String name;
}
// 値オブジェクト例
class Money {
private final BigDecimal amount;
private final Currency currency;
}
ドメインサービスの適切な使い方
-
条件:
・複数エンティティに跨るロジック ・リポジトリを依存する場合
🚀 3. マイクロサービスとの統合パターン
サービス分割の黄金律
1チーム(5-9人) = 1コンテキスト = 1-3マイクロサービス
イベント駆動アーキテクチャ
# 注文完了イベントの発行
class OrderService:
def complete_order(self, order):
self.event_publisher.publish(
OrderCompletedEvent(order.id, order.total)
)
🎯 まとめ:DDD成功の3原則
- ビジネスと技術の共通言語を作る
- コンテキスト境界を明確に定義
- コアドメインに集中投資
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次回は「バックエンドエンジニア必見!REST API設計のベストプラクティス」を解説予定です。
(画像キャプション: Googleのドメインモデリングセッション)
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