既に個人的に Google Drive や Dropbox を使用しているのですが、個人的なプロジェクトで複数人と動画、画像、音声ファイルなど様々なデータを共有して共同作業することになり、Google Drive、Dropbox は既に有料版を別のプロジェクトで使用していてデータ共有に関して共同作業においては使い勝手がさほど良くなかったので、Gandi.netのサーバーインスタンス上で Nextcloud を試してみました。
結果、Nextcloud の使い勝手が良かったのでここで共有します。
#Nextcloud とは
まず、Nextcloudとはオープンソースのファイル共有ソフトウェアで、ownCloudという別のオープンソースファイル共有ソフトウェアのフォークとして始まったプロジェクト。
簡単に言うと、一般的に皆が使用している Google Drive や Dropbox などオンラインストレージサービスのオープンソース版です。
公式サイト
https://nextcloud.com/
インストール
https://nextcloud.com/install/
ちなみに、Nextcloud の英語ブログがあるのですがプロダクトやそれを取り巻く技術や環境、機能について詳しく書かれている投稿が多く勉強になります。
Nextcloud ブログ
https://nextcloud.com/blog/
###基本情報
- 他オンラインストレージサービスと同様、いつでもどこもアクセス可能
- Nextcloudをサーバーにセットアップ後、アカウントを発行して他人に同じストレージへのアクセス権を付与可能
- チャット、ビデオチャット、その他ミニアプリ機能が多数
- ブラウザ上だけではなく、iPhone、Androidアプリ、デスクトップ版は Windows、Mac、Linuxで使用可能。
- 活発な開発コミュニティ
- コントリビューターが多くいるためメンテナンスや機能追加が頻繁に行われている
- 何より、自分のサーバーに立てられるのでファイルの所有権は100%自分自身
###セキュリティ機能
その他のサービスと比べてNextcloudではセキュリティ関連の機能が充実。
- ブルートフォース攻撃対策
- 同じストレージにアクセスする人のアクセス権の詳細設定
- クライアントサイド、サーバーサイドでのファイルの暗号化
- LDAPや端末、IPアドレスでのアクセス制限、管理
- etc....
Nextcloud と他オンラインストレージサービスの比較
https://nextcloud.com/compare/
で、自分が契約しているサーバーに直接インストールするのも良いのですが、Gandi.net で Nextcloud のワンクリックインストールができるようになったので試してみました。
もちろん、AWS、オンプレ、その他諸々自由にインストールして使用できます。
##Gandi.netでワンクリックインストール
該当リンクはこちら
Nextcloud 使用開始までの手順はこのような流れです。
- Gandi.net でドメイン名を取得
- Nextcloud用のサーバープランを選択
- Nextcloudに使用するドメイン名を選択して、使用したいサブドメインを入力
- 支払い
- セットアップ完了まで2-3分待つ
- Gandiのサーバーインスタンス管理ページでHTTPSアクセスに変更 (この操作はなくてもok)
- 自分が選んだドメイン名をブラウザのアドレスバーで入力するとNextcloudのアカウント作成ページが表示されるので、アカウント作成
- 使用開始
セットアップから使い始めまでスムーズに行えます。自分は、こうやって設定した後にWindowsデスクトップアプリをインストールして、ディスクスペースにパーティションを作成してNextcloudで共有ファイルの管理をしています。
自分のサーバー上でオンラインストレージを使いたい人にはNextcloudおすすめです。