はじめに
こんにちは、限界ちゃん🐹です。今回はCODE BLUE 2024に学生スタッフとして参加をしたので、参加体験記を書きました。堅苦しい記事ではないので、気軽に読んでいただけると嬉しいです。
CODE BLUEって?
CODE BLUEとは、世界トップクラスの情報セキュリティ専門家による最先端の講演と、国や言語の垣根を越えた情報交換・交流の機会を提供する国際会議になっています。
応募について
学生スタッフは毎年応募していて、応募課題をもとに選考されます。
書くべきものとして、おおまかに以下の通りです。
- 志望動機
- サイバーセキュリティに関する活動実績や興味(SNS等やっている場合はハンドルネームなどを書いておくとなおよし)
- 運営経験(勉強会運営、ゼミ運営、イベント運営など)
- アルバイト
- 英語のスキル
項目はたくさんありますが、「CODE BLUEの学生スタッフにどうしてもなりたいんだ!」という熱意と愛を伝えることが大切だと思います。そのため、自分がアピールできることはなるべく書いたほうがベストです。
学生スタッフについて
学生スタッフには様々な役職があります。8つの役割に分けられます。
役割 | どんなことするの? |
---|---|
受付 | CODE BLUE参加者たちの事前と当日の受付対応 |
スピーカーアテンド | スピーカーたちの側近としてのサポート |
カンペ出し&マイク管理 | 進行用のカンペ出しおよびマイクの管理 |
ドアキーパー | 会場の出入り管理 |
コンテスト、コミュニティコーナー対応 | イベントやブースの対応 |
同時通訳レシーバー配布&回収 | 通訳用レシーバーの配布および回収 |
案内誘導 | 会場内での案内と誘導 |
現場スポンサー対応 | スポンサー企業の対応 |
私は「スピーカーアテンド」担当でした。スピーカーアテンドは他の役職とは少し異なり、学生スタッフで立候補した中から6名選ばれます。スピーカーとの距離が最も近い役割になっています。英会話のスキルも最低限必要になります。(やる気次第で何とかなると書いてあったので、ある程度コミュニケーションが取れれば大丈夫です。)
Day0
Day0は事前準備(オリエンテーション)だったので、13時スタートと遅めの時間帯の集合でした。
全体での顔合わせと各役職ごとでの顔合わせの後、スポンサー方との交流会(キックオフイベント)がありました。
全体での顔合わせ
学生スタッフの統括の方々のお話や、マニュアルの読み合わせを行いました。スタッフ全員やる気満々で自分のやる気もMAXでした🔥
スピーカーアテンドでの顔合わせ
スピーカーアテンドの自己紹介や、会場の場所確認、シフト作成、当日の動きの確認などを行いました。スピーカーアテンドのメンバーがほぼ知っている人だったので、お互い緊張せずにとてもなごやかな雰囲気で過ごせました。
キックオフイベント
キックオフイベントではCODE BLUEのトップスポンサーとセカンドスポンサーの方々との名刺交換や交流をしました。様々な企業のお話を聞けて、自分も早くサイバーセキュリティ業界で働きたいなぁとワクワクしていました。
Day1
いよいよCODE BLUE当日です。この日は7時集合でした。5時には起床していなければいけなかったので、夜までもつか心配でした。そのため、行き途中のコンビニでエナジードリンクを購入して準備万端で挑みました。
トランシーバーでスピーカーアテンドチームと連携をとりながら、スピーカーがスムーズに発表できるように色々な手配をしました。スピーカーが途中行方不明になるというハプニングもあり、ドタバタでしたが連係プレーのおかげでなんとかなりました...!
お昼と空き時間
お昼はおいしそうなお弁当が支給され、好きな料理を選べました。私は鶏肉の甘酢がけをいただきました😋
空いた時間で、気になっていた公演を聴講することができたり、各ブースをまわれたりもしたので大満足です。この日はNECの「Generation of Cyber Threat Intelligence using AI Agent」を聴講しました。
このセッションは、サイバー脅威インテリジェンス(CTI)を生成するときに生じる課題点をAIエージェントを活用することによって、より効率的にCTIの生成を行う仕組みについての内容でした。
自分自身もCTIとAI技術を絡めた取り組みに興味を持っていた(やってみたいと思っていた)ので、実際に仕事でどのように活用されているのかを知れて勉強になりました。
また、スピーカールームで講演を終えたスピーカーともお話することができて、記念写真も撮ることができました🙌
Day1 - 夜ごはん
CODE BLUEのスタッフのお仕事が終わったあとは、スピーカーアテンドチームでご飯を食べに行きました。サイバーセキュリティの話から、趣味の話、恋愛話など、普段ではなかなかできない話をできてチームの仲がより一層深まりました。
Day2
前日が飲み会だったこともあり、起床に成功するか心配でしたが、無事に起床成功しました。この日は喉がとても痛かったので龍角散を常備して挑みました。
スピーカーアテンドで朝礼的なものを行い、前日のフィードバックを行いました。フィードバックでは、振り返りのフレームワークであるKPT法を用いて一人ずつ意見を出しました。
KPT法
KPT法(Keep, Problem, Try)は、振り返りや改善活動を体系的に行うためのフレームワークで、主にプロジェクトやチームのパフォーマンス向上を目的として活用されます。私たちは以下のような意見が出ました。
KPT | 詳細 |
---|---|
Keep(維持すべきこと) | ・シフト調整がうまくできたことで、各スタッフが柔軟に動くことができた。・トラブルがあったときに、「報連相」をお互い積極的にすることができた。 |
Problem(問題点) | ・スピーカーの顔と名前が一致しない。(顔写真がない場合もあるため)・機材トラブル。・スピーカーが行方不明になる。 |
Try(問題点を改善するために挑戦すること) | ・スピーカーとのコミュニケーションを積極的にとっておく。・スピーカーが使用するPCのOSを確認しておく。 |
KPT法を使っての振り返りは初めてでしたが、これから自分がチームを運営していく上で、必要なスキルを得られました。個人でなにか取り組むときにも、このフレームワークは有効活用できると思ったので、今後も使っていきたいと思いました。
振り返りを踏まえた上で、昨日と同様の仕事をしました。2日目で慣れてきたということもあり、昨日と比較して体感的に疲れが少なかったです。
スピーカーアテンドの仕事の合間に、自分の関心分野である公演「APTs in APAC aerospace: when Dragons and Chollimas Reach for the Stars」を聴講できました。
このセッションでは、北朝鮮と中国のAPTグループによる攻撃活動が、政治的背景や航空宇宙産業という視点を取り入れて詳細に分析されており、非常に刺激的な内容でした。両国のAPTグループには共通点がある一方、それぞれ異なる政治的背景や航空宇宙産業の特性が反映されている点が印象的で、2つの国を比較しながらの考察は、とても深い洞察をしていたと感じています。
公演が終わった後はVic Huangさんとスピーカールームで2人でお話しをしました。APTグループの調査に関するお話や自分の将来の話、連絡先交換などできて有意義な時間を過ごせました。
お昼と空き時間
お昼ご飯はとっても美味しそうなハンバーグをいただきました。昨日に引き続き、とにかくお弁当がおいしくて元気がみなぎりました💪
午後は午前中に比べて忙しくなかったため、気になるブースをまわったりSWAGを集めたりしました。各企業の方々とのコミュニケーションをとれたり、参加者が話しかけてくれたりしてくれて楽しかったです。ほかにも企業オリジナルのTシャツゲットしたり、ステッカーゲットしたりで嬉しかったです。
Day2 - Networking Party
公演が終わったあとは、ネットワーキングパーティーが開かれました。スタッフ、企業の方、講演を聞きに来た方など大勢の人が集まってとても賑やかな雰囲気でした。ここでも、知り合いの人に挨拶をしたりお仕事のお話をしたりなどとても楽しく、時間があっという間に過ぎてしまいました。
おわりに
CODE BLUEの学生スタッフを経験できたことに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。この貴重な機会を通じて、さまざまな人との交流を深めただけでなく、KPT法をはじめとする運営ノウハウを学ぶことができました。また、サイバーセキュリティの最前線で活躍するプロフェッショナルたちの姿を間近で見ることで、そのかっこよさに憧れ、自分自身の勉強へのモチベーションが大きく向上しました。この経験は、これからの成長にとってかけがえのない財産となりました。本当にありがとうございました。
次期学生スタッフへのTips
- コミュニケーションは積極的にとろう(英語でもチャレンジして話してみよう)
- 名刺をもっていこう
- 荷物は水筒、上着、小さいポシェットがあるといい(PCも必要に応じて)
- 季節柄、風邪をひきやすいから体調管理をしておこう
- 飲み会で飲みすぎて、翌日寝坊しないようにしよう
- 足が疲れるから、鍛えておこう