自分のPC上で実行できるDiscord読み上げbotを作りました
はじめに
皆さんのDiscordサーバーに読み上げbotはいますか?日本国内で有名なものといえば喋太郎やshovelなどでしょうか。しかしながら、彼らは頻繁に読み上げを停止したり、レスポンスが悪くなったりしてしまいます。日本でこれほどまでに有名であれば無理もありません。そこで、外部のサーバーに依存せずに動く、読み上げbotを開発することにしました。
概要
yomi-KAIはDiscordのテキストチャンネルに送られた文章をボイスチャンネルで読み上げるbotです。
自分のPC上で実行できるため、他の公開されている読み上げbotと比べて負荷が集中しにくく、安定して動作します。
もちろん無料で使えます。
デモ
準備中
環境
- Python 3.9以上
- FFmpeg 4.4以上
依存ライブラリ
- discord.py 2.0以上
- python-voicetext
導入方法
Windows
-
Discord Developer Portalからbotを作成し、
Privileged Gateway Intents
の権限をすべて付与。 - VoiceText Web APIに登録し、APIキーを受け取る。
- Google Cloud Platform(GCP)でプロジェクトを作成し、Cloud Text-to-Speech APIを有効化してサービスアカウントのキー(JSONファイル)を受け取る。
-
Releasesから
yomi-KAI-v***.zip
をダウンロードして解凍。 -
config.ini.example
を開き、DiscordのトークンVoiceTextのAPIキー、GCPのキーのディレクトリ(ファイル名も含む)を入力。 -
config.ini
で名前をつけて保存。 -
windows_setup.bat
を実行
Linux
- Windowsの6. まで同じ
- Python, FFmpegをインストール
pip install git+https://github.com/Rapptz/discord.py
pip install python-voicetext
pip install google-cloud-texttospeech
起動方法
Windows
yomi-KAI.exe
を実行。
Linux
yomi-KAI.py
を実行。
コマンド
y.c
発言者と同じボイスチャンネルに接続します。
y.dc
ボイスチャンネルから切断します。
y.dict
辞書に関する操作です。詳しくはy.dict help
を参照してください。
y.help
このヘルプを表示します。
機能
- 辞書
- プレフィックスの変更
- 自動切断
設定
config.ini
から設定を変更できます。現在設定可能な項目は以下の通りです。
- プレフィックス
- 話者(声質)
- ピッチ
- スピード
補足
- 本プログラムをアップデートする際には、辞書データを手動で引き継いでください。辞書データの場所は
./dict/
です。 - discord.py v1.7.3では動作しません。
- exeで起動した場合、pythonでの起動と比較して、若干の遅延が発生します。
サポート
サポートサーバーはこちら。要望や質問はこのDiscordサーバーで受け付けています。試用もできます。
支援
サーバー運営費等が毎月発生しています。皆様のご支援をお待ちしております。開発のモチベーションにも繋がります!
作者
GardenTree [Twitter]
更新
2022/11/17 最新の内容に更新