初めに
Windows Subsystem for Linux (WLS) を長く使ってアプリのインストールなどを多くやっているとふとそういえば今どれだけの容量を使っているのだろうと気になることも多いと思います。特にコンピュータに搭載されている外部記憶容量が小さい場合。
ということで、WLSのUbuntuが使っている容量を調べてみました。
NG:Windows側から調べる
UbuntuのフォルダはWindows側からみると下記の場所に格納されています。
C:\Users\【ユーザー名】\AppData\Local\Packages\CanonicalGroupLimited.UbuntuonWindows_79rhkp1fndgsc
このフォルダの容量を見ればUbuntuの使用容量がわかるような気がしますが、実際に見てみると
というようにやたら小さな値が表示されてしまいます。そんなわけないだろ。
いろいろと試行錯誤してみたところ、どうやら「.rbenv」のような.から始まるフォルダ・ファイルが容量計測から外されている模様。これをWindows側から解決する方法もあるとは思いますが、今回はWindows側での計測は諦めて、Ubuntu側で計測してみることにしました。
OK:Ubuntu側から調べる
ということで、通常Linuxで使われているディレクトリ容量を図るためのコマンド「ncdu」を利用します。WLSのUbuntuには標準搭載されていないため、
sudo apt install ncdu
でインストールした後、
ncdu
で実行します。実行結果は以下の通り。なお表示までに結構な(分レベルの)時間がかかります。
一番上のmnt以外正しく表示されましたが、mntはUbuntu側から見たCドライブなどが入っているディレクトリなので今回のWLSが使っている容量の測定という目的においてはむしろ除外すべき対象です。よってこれは無視して、それ以下のディレクトリの合計容量を足した5GBぐらいが現在Ubuntuが使っている容量ということになります。
なお
ncdu --exclude=mnt
と実行すれば最初からmntを除外した結果を表示してくれます。Windowsファイルを読みにいかない分実行も早く終わるので基本的にはこちらの形で実行する方が良いでしょう。