初めに
ubuntu20.04をrebootすると、有線接続が切れるという問題を解決するための方法をご紹介します。
自動接続の有効化の手順
ネットワーク設定を確認
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行し、ネットワーク接続の状態を確認します。
nmcli connection show
これにより、現在のネットワーク設定が表示されます。
有線接続の名前を確認して、次に進みます。
自動接続の有効化
再起動後に自動的に接続されるよう設定されているか確認するため、次のコマンドを実行します。
nmcli connection modify "<接続名>" connection.autoconnect yes
<接続名> には nmcli connection show で表示された有線接続名を入れてください。
設定を適用
設定を適用するため、次のコマンドでネットワークマネージャを再起動します。
sudo systemctl restart NetworkManager
自動接続の確認の手順
自動接続の確認
特定の接続が自動接続されるかどうかを確認します。
以下のコマンドを実行して、指定した接続の自動接続の状態を確認します。
nmcli connection show "<接続名>" | grep autoconnect
例として、接続名が「有線接続 1」の場合は次のようになります。
nmcli connection show "有線接続 1" | grep autoconnect
出力例:
connection.autoconnect: yes
connection.autoconnect-priority: -999
connection.autoconnect-retries: -1 (default)
connection.autoconnect-slaves: -1 (default)
この出力のconnection.autoconnect: yes
が表示されていれば、自動接続が有効になっています。
no
と表示されていれば、自動接続は無効です。
番外編:自動接続の優先度について
autoconnect-priority
は、自動接続時の接続の優先順位を示します。
数値が高いほど優先され、数値が低いほど優先度が下がります。
-999
というのは非常に低い優先順位なので、他に高い優先度の接続があると、それが優先される可能性があります。
対策: 自動接続の優先度を上げる
もしこの接続を最優先にしたい場合は、優先度を高く設定することをお勧めします。
例えば、優先度を最大に設定するには、以下のコマンドを実行します。
nmcli connection modify "有線接続 1" connection.autoconnect-priority 999
ただし,nmcli
では、具体的な上限はありませんが、他の接続より明らかに高い値を設定すれば、その接続が最優先になります。
例えば、999
という値を設定することができます。
設定の確認
設定が適用されたかを確認するため、再度接続の詳細を確認します。
nmcli connection show "有線接続 1" | grep autoconnect
出力例:
connection.autoconnect: yes
connection.autoconnect-priority: 999
connection.autoconnect-retries: -1 (default)
connection.autoconnect-slaves: -1 (default)
これで、有線接続「有線接続 1」が他の接続よりも優先されて、自動的に接続されるはずです。
終わりに
以上で、ubuntu20.04をrebootすると、有線接続が切れるという問題を解決できると思います。