0.背景
会社でAWS認定資格の取得を推進していく、みたいな話が持ち上がったので、せっかくなのでと思い挑戦してみました。
普段業務ではインフラエンジニアとして、やっていて、クラウドサービスを扱うことも増えてきたことから、知識を
つけて損にはなるまい、と思いまずは受験に向けた準備を進めていくことにしました。
前提知識 | 理由 |
---|---|
ネットワーク | プロトコルの話とか、XXX番ポートは何に使う、サブネットとは、ロードバランシングとは、あたりの話は押さえていないと無謀です。 |
ITパスポートに出てくる程度の用語 | 理解の際に基本的な用語を押さえていないと、こちらも勉強しなければいけなくなります。 |
金をかけるという意気込み | お金をかけずに、も不可能ではないです。ですが、よほど勉強の意識が高くないと情報を見つけるだけで疲れるのではないかな、と思います。Architechting on AWSを受けなければそれほどお金はかかりませんので、 |
1.Architecting on AWS
まず第一に研修を受けました。
3日間で一通りのサービスを網羅する形で研修をしていき、この時点でいわゆる「完全に理解した」状態
になりました。そのノリのまま模擬を解くと、「40%」という悲惨な結果に…現実は甘くない、ということを
思い知りました。(というかそもそもこの研修の使い方はある程度勉強したうえでの知識固めだと思います。)
まあまあ高いので受講は慎重に。
2.サービスを一通り把握
下記の書籍を購入して、まずはサービスの把握に努めました。この本の強いところは「試験に必要なサービスが網羅されている」ところです。
この本のおかげもあってか「あれ…SNS…SQS…うーん」みたいなことはまずなくなりました。
ただ、一つの間違いは「この本では受かりません」。2度言います。「この本では受かりません。」
なんて言うとこの本のネガキャンに聞こえますがそれは書籍の中にも書いてあることです。
AWS Solution Architechtは「サービスの知識」を前提としたうえで「どのサービスを使えばよいのか」
「どういう構成にすればよいのか」を問う試験です。したがって、
私はここで調子に乗って試験で撃沈しました。私の二の舞にならないよう君たちは勘違いしないように。
3.アーキテクトに関する知識をつける
ブラックベルト?ホワイトペーパー?Well Architected Framework?
消化不良を起こすのでやめましょう。(この時点ではまず読むことすら難しいです。)
一番簡単なのは下記を一通り読むことです。非常によくまとまっていること、問題がついていることで
読みながら理解を進めることができます。図が挟み込まれていたり、資料構成も、必要な項目が抜き出されているので、
非常に優秀な本だと思います。
項目2、項目3を読んだ時点で、おそらく模試で合格ラインが多少見えてくるぐらいの得点率になっているかと思います。
4.問題を解く
上記のサービスを使って、とにかく演習量を増やしました。
多少のお金を払うだけで膨大な量の問題をゲットできるので、試験対策にうってつけのサービスです。
また、koiwaclubは解答例にAWSのサービス説明の動画を載せていたりするので、
間違った時に聴くだけで「間違った問題」→「実際のユースケース」という感じの勉強ができます。
Udemyの問題集も問題量が多いのでお勧めですが、試験に近いこと、網羅的であることを考えると、koiwaclubの方が
私は使いやすく感じました。koiwaclubで練習、Udemyで本試験形式の演習、という感じです。
5.受験
以上を終わらせたうえで受験したところ、合格となりました。
6.勉強時間について
全体でおおよそ40時間程度、前述の前提知識がない場合は2倍強を見て90時間~100時間
を考えていただければよいと思います。
7.おわりに
巷で「一週間で合格!」みたいな話がありますが、1週間で数十時間の勉強時間を確保できる特殊なケース、
業務ですでに経験を積んでいるケース、など、通常のケースとは少し違うのではないかなと思います。
1ヶ月、忙しい場合は2ヶ月程度を見て、準備を進めていただければ、間違いはないかと思います。
是非、受験者の皆様が合格することを祈って、これで終わらせていただきます。