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はじめに

業務でソースマップの設定をすることがあり、何ですかそれ状態だったので調べました。

ソースマップって何?

コンパイル前のコードとコンパイル後のコードの対応関係を表したファイル。

フロントエンド開発においては、Vue.jsなどのフレームワーク特有のファイルがJSにコンパイルされたり、コードがminify(圧縮)されたりしていて、ビルドされたコードは開発時に記述したコードとは似ても似つかないものになります。
そのため、コンパイル後のコードを見ても、どこでエラーが起きているかといったことが特定しづらくなっているのです。

ソースマップを使うことで、コンパイル前の、開発時に記述したコードがコンソールなどに表示されるようになり、コードを追いやすくなります。
開発用のツールの一種ということですね。

試してみる

create-vueで作成できる基本的なVueプロジェクトでソースマップの働きを確認しみてみます。
ビルドツールはViteです!

↓こんなサイトです。
スクリーンショット 2024-11-23 21.47.50.png

デフォルトの設定

まずは普通にビルドしてみます。

以下のファイルが生成されました。

  • index.html
  • assets/index-CUkVw1a.js
  • assets/index-TXLObeWa.css

これをvite preview(ローカルでビルドをプレビューできるViteの機能)してみます。

ビルドされたファイルがそのままデバッグツールのソースタブに表示されました。

スクリーンショット 2024-11-23 21.57.49.png

minifyされていてとても読みづらい(読めない)ことがわかると思います。

ソースマップを生成してみる

vite.config.tsに以下の内容を追記して、ビルド時にソースマップが生成されるようにします。

vite.config.ts
...
export default defineConfig({
    ...
    // 追記
    build:{
        sourcemap: true
    }
})

ビルドしたら、前回のビルド成果物に加えて、assets/index-CUkVw1a.js.mapが生成されています。

スクリーンショット 2024-11-23 23.55.47.png

previewしてみましょう。

スクリーンショット 2024-11-24 0.01.49.png

srcディレクトリ(とnode_modulesディレクトリ)が追加され、コンパイル前のコードがみれるようになっていました!

スクリーンショット 2024-11-24 0.38.48.png

「ソースマップを読み込みました」というメッセージも表示されます。

mapファイルの中身はjson形式になっています。file, sources, sourcesContent, namesといったプロパティがあり、これらのデータをもとに元のソースコードを復元しているようです。

またコンパイルされたJSファイルの末尾に

//# sourceMappingURL=index-CUkVfw1a.js.map

という行が挿入されていて、この行を編集するとコンパイル前のソースコードが見られなくなったので、このコメントでJSファイルとソースマップファイルの対応づけをしているのだと思います。

おわりに

ソースマップを有効にしているとデプロイ先でもコンパイル前のソースコードが見られるようになってしまうので、あまり設定する機会はないかもしれません。(自分はSentryでソースコードを表示させるために使いました)
必要な場合のみ適切に使っていきましょう!

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