以下は、「OIDC Back-Channel Logout」と「OIDC Front-Channel Logout」の共通点と相違点を比較した表です。
比較項目 | OIDC Back-Channel Logout | OIDC Front-Channel Logout |
---|---|---|
主な目的 | セキュアなログアウトとセッション終了 | ブラウザを介した複数クライアントのログアウト |
通信経路 | サーバー間通信 | ユーザーのブラウザを経由 |
セキュリティ | 高いセキュリティ(ブラウザ依存なし) | ブラウザ依存でCSRFなどの脆弱性リスクあり |
リアルタイム性 | 非リアルタイム(サーバー間通信のため) | リアルタイム(ブラウザを介した即時通知) |
通知方式 | HTTP POSTを使用したサーバー間のログアウトリクエスト | |
実装の複雑さ | 高い(サーバー間通信の設定が必要) | 低い(iframeを介した通信) |
信頼性 | 高い(ブラウザに依存しない) | ブラウザ依存のため状況により通知が失敗する可能性 |
クライアントの対応 | サーバー側でのログアウトリクエストの受信処理が必要 | iframeリクエストに対応するだけで簡単 |
使用例 | 高セキュリティが求められるシステム | ユーザー体験を重視し、簡単な実装を求める環境 |
制約 | クライアントが対応していないと通知が届かない | ブラウザの閉鎖や通信障害で通知が失敗する可能性 |
これらの特性を考慮し、環境やセキュリティ要件に応じて適切なログアウト方式を選択することが重要です。