Vercelでホスティングしているサーバーサイドアプリケーションから外部サービスへ通信を行う際、その通信元を識別する方法について説明します。
- 固定IPアドレスの取得
Vercelのサーバーレス関数は動的なIPアドレスを使用するため、特定の固定IPアドレスからの通信を保証することはできません。そのため、外部サービス側で特定のIPアドレスのみを許可する設定(IPホワイトリスト)を行うことは困難です。
- 認証情報の利用
外部サービスとの通信を安全に行うためには、以下の方法を検討してください:
- APIキーやトークンの使用:外部サービスが提供するAPIキーやアクセストークンを利用し、認証を行います。
- カスタムヘッダーの追加:リクエストヘッダーに特定の値を追加し、外部サービス側でその値を検証することで、正規の通信元からのリクエストであることを確認します。
- Vercel Secure Computeの利用
VercelのEnterpriseプランでは、Secure Compute機能を利用して、サーバーレス関数と外部サービス間でプライベートな接続を確立することが可能です。これにより、通信のセキュリティを強化できます。
まとめ
Vercelのサーバーレス関数から外部サービスへの通信元を識別するためには、固定IPアドレスの使用が難しいため、認証情報の適切な管理や、必要に応じてVercelの上位プランの機能を活用することが推奨されます。