はじめに
エンジニアという職業に、あなたはどんな理想を描いていましたか?
「技術で世の中を変えたい」「誰かの役に立つプロダクトをつくりたい」
そうした思いを胸に、エンジニアを目指した人も多いと思います。
ですが、日常の業務に没頭するうちに、ふとこんな問いが頭をよぎることはないでしょうか。
「自分は、憧れていたエンジニア像に近づけているのだろうか?」
エンジニアとしてのキャリアを考えていくうちに、あの頃の憧れやなりたかったエンジニア像を見失ってはいないでしょうか?
型にはまらず、自分の理想を目指すことも選択の一つでありそれこそ応援すべきだと思います。
「どこにでもいるような実装者」ではなく、「自分らしい強みを活かして、価値をつくるエンジニア」になれているだろうか?
今回はその選択として、プロダクトや事業に深く関わりたいという理想を一例に紹介しながら記述します。
ただ実装するだけでなく、プロダクトの本質に向き合い、価値をつくる側に立つ――そんな動き方を目指したい人にも届けたい内容です。
目的を見失わないエンジニアになる
現場で求められる技術力は当然大切ですが、最終的にユーザーに届くのは“動くコード”ではなく“価値ある体験”です。
プロダクト志向のエンジニアとは、単なるタスク処理者ではなく、目的から逆算して行動できる人。たとえ仕様が固まっていなくても、問いを立て、仮説を持ち、プロダクトの成功に向けて主体的に動ける存在です。
実装は手段であって目的ではない
はじめは「早くタスクを処理できた」「技術的に綺麗に書けた」「パフォーマンスを最適化できた」ことに満足してしまいがちですが、それがユーザーの課題解決や価値提供にどうつながっているのかを見失わないことが重要です。
自分が担当したこのタスクはユーザーにとって、事業にとって何のための機能なのか。ただ汚いコードが嫌だからではなく、品質向上のため・ユーザー体験を失ってしまうバグを減らすためである。というような思考が本質を見抜くためには必要であると考えます。
領域を超えることを恐れない
プロダクト志向で動くためには、自分の専門外にも踏み込む姿勢が求められます。
- デザイナーと一緒にユーザー体験を考える
- PMと一緒にKPIを見ながら優先度を見直す
- ユーザーインタビューに参加する
このあたりはすでにエンジニアの領域として携わることも多くなっているようにも感じますが、このようにいい意味での領域侵犯をすることで、視野が広がり、アウトプットの質も上がります。
開発エンジニアさん、から一緒に事業を支えるメンバーとしてできることや学ぶことも幅広くなるのではないでしょうか。
「越境」は成長の源
一見すると遠回りに見える活動も、プロダクト全体の文脈を知ることにつながり、実装の判断や提案に深みが出てきます。
「仕様が決まってから動く」から「仕様を一緒につくる」へ
「デザインをもらってから組む」から「体験設計から一緒に考える」へ
そうした一歩が、ただの作業者から価値をつくる人への進化を後押しします。
エンジニアとしての自分をアップデートし続ける
エンジニアのキャリアは、技術の習得だけではなく、自分自身の捉え方を更新し続ける旅でもあります。
最初は技術力や社会人経験を磨くためにも「仕様通りに実装すること」が仕事だったかもしれません。けれど、経験を重ねる中で、次第に「本当に必要なものは何か」「どうすればもっと良くなるか」と、視野が広がっていきます。
これは、エンジニアという“役割”を、自分なりに再定義していく過程でもあります。
「自分はどこまで関わっていいのか」ではなく、
「自分が関わることで、何がもっとよくなるか」を考える。
こうした問いを持つことで、エンジニアという枠を超えて、より大きな影響力を持つ存在へと成長していけるはずです。
それができる環境を大切にする
もちろん、そうした動き方ができるかどうかは、事業やチーム、会社の文化にも左右されます。
- 職能の垣根を越えて会話できる雰囲気があるか
- 意見を歓迎し、試す余白があるか
- ユーザーの声やプロダクトの方向性を共有できる機会があるか
もし今そうした環境にいるなら、それはとても貴重なことです。その機会を活かして、自分の枠をどんどん広げていきましょう。
挑戦ができる環境であれば、新しくあなたが文化をつくっていくことも素晴らしいと思います。自分の理想のエンジニアになるための環境作りや選択も大切です。
少し視点を変えてみると、サービス事業ではない環境でエンジニアとして動いていく、なんて挑戦も面白いかもしれません。
ブランディング事業でエンジニアリングがしたくてゼロイチプロダクトを創っているエンジニアもいますからね・・・!
おわりに
あなたがエンジニアになりたいと思ったとき、どんな未来を思い描いていたでしょうか?
誰かの役に立つプロダクトをつくりたい。
技術で社会にインパクトを与えたい。
そんな思いが、今もどこかに残っているはずです。
けれど、気づけばそんな想いも見失ってしまっていないか?
そんな違和感に向き合うことが、次のステップへの第一歩です。
「型にはまらない」という選択肢
プロダクトの目的に立ち返り、職域を越えて関わる。
それは、「ただの実装者」から「価値をつくるエンジニア」へ進化する道。
技術力だけでなく、視点と姿勢で差がつく時代だからこそ、
視野を広げ、自分の役割を定義し直すことで、キャリアもプロダクトも大きく変わります。これを機に
自分の憧れるエンジニア像を、今いちどアップデートしてみてはいかがでしょうか。どのように動いていくべきかを考えるその一歩になれば幸いです。
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