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「良い質問ですね」と言われたことありますか?

Last updated at Posted at 2021-04-19

最近、ありがたいことに案件の規模の拡大とともに新人のテスターさんの参画も一気に増えてきまして、立場上いろんな人から様々な「質問」をいただく機会が増えてきました。

今日はその中で気になったこととして

質問の仕方でよいテスト、悪いテストが決まる

というお話をさせていただこうと思いますので、お付き合いください。

■ソフトウェアテストにおける「質問」とは?

そもそも「質問をする」とはどういう行動であるか。

しつ‐もん【質問】 の解説
[名](スル)わからないところや疑わしい点について問いただすこと。
また、その内容。「質問に答える」「先生に質問する」

-goo辞書

辞書ではこのように定義されております。

また、弊社のように主にソフトウェアに対してのQA/検証作業を行う際の「質問」としては
例えばお客様よりご提供いただいた仕様書からテストを作り出す際、資料を拝見しただけでは情報として不十分になる場合があり、そのために行う作業が仕様確認(質問)です。

弊社ではこの仕様確認(質問)がQA作業における重要な要素として認識をしており、良いテストを行うためには良い質問を投げかけることを念頭においております。

■2つの質問タイプ

次に質問の種類について、お話させてください。
質問には大きく2つのタイプがあります。

1.オープンクエスチョン

オープンクエスチョンとは、「答えが明確に決まっていない質問」のことを指します。
この質問は自分が明確な回答を見出だせない場合や、相手の意見を聞いて参考としたい場合などに使われることが多く、QAの業務ではこのオープンクエスチョンを自在に使いこなすことで、テスト設計にも応用することが可能です。

2.クローズクエスチョン

クローズクエスチョンとは、「Yes or No や確定した答えがあり、はっきりと答えを示せる質問」のことを指します。QA業務におけるクローズクエスチョンは仕様書からは読み取れない箇所について、その答えを求める際に頻繁に用いられていると思います。

2つの質問タイプの特徴とメリット・デメリット

質問キャプチャ.png

良いテストを考えようとした場合、オープンだけでもクローズだけでも作成することはできません。
オープンクエスチョンをたくさん考えつくことで、プロジェクトリーダーや開発者が思いつくことができなかった仕様上の問題点や再検討しなければならない運用上の考慮不足などが浮き彫りとなることが多く、結果的に品質向上のきっかけとなることがありますし、また反面でクローズクエスションで仕様の確定を進めていくことで初めてテストができるようになる箇所もあります。

必要なのはオープンクエスチョンとクローズクエスチョンの上手な使い分けと思います。

■質問する力をつける

最後に良い質問をして、良いQAエンジニアになるための「質問する力をつける」方法を3つご紹介致します

1.知らないことは質問する

とても当たり前のことを書いてますが、とても大事です。

  • 初歩的な質問なので聞くのが怖くて質問できない
  • "わからないこと”がわからなくて質問できない
  • 聞いていいのかわからないので質問ができない

とてもよく聞く、質問をしない理由です。

わからないことを素直に質問するのは難しいですが、恥ずかしいことではありません。

2.常に疑問を持つ

日常生活においてもQAにおける作業でも常に疑問を持つ、物事に対しての疑念を持つということはその後に生じる質問を生み出します。
日頃から「なぜ」「どうして」を考えていないと質問をするときにも、いざというときに

何から聞いたらいいんだろう
どこから話を切り出せばいいんだろう

と、すること自体のハードルがあがってしまうので、疑問→質問のクセを付けておくと良いかと思います。

3.質問の上手な人をまねる

周りにいる質問をたくさんする人、質問の仕方がうまい人がする質問内容を観察して
「この人は質問が上手だな、質問をしたあとの相手からの情報の引き出し方もうまいし、話をつなげていく手法も上手」
と思える相手がいたら、どのように質問をしているかをよく観察し、自分でもその方法を取り入れてみると良いかと思います。

■まとめ

質問が多い = わからないことが多い = 仕事ができない

ではなく、そもそも質問をすることで理解度を深め、新たな解釈や新しい発想を導き出すことができるのです。

質問が多い人は分からないことが多いのではなくて、分からなかったことが出てきたらきちんと理解できるようになるまでその事項を処理するという事です。結果、分からないまま放置することがないので質問が多くなりますが、最終的な到達具合でいくと質問をしない人よりも質問をたくさんした人の方が習熟度が上がっていたり、より重要な仕事を任せられたりしていることが多く見受けられます。

要するに、質問は怖がらずにいっぱいすることが正解ということです。


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