Mac に Tello-Console2 をインストールする
Tello-Console2 に関する情報や、その他OSに Tello-Console2 をインストールする場合は、以下の記事を参照してください。
ここでは初めてターミナルや Python を触れる方にわかりやすく説明します。
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Tello-Console2 に関する記事まとめ
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他のOS (Windows, Linux)に Tello-Console2 をインストールする方法
ここでは、 macOS に Tello-Console2 をインストールする方法を紹介します。
0. Python のバージョンを確認する
macOSはお使いの環境によって Python2 または Python3 のどちらかがあらかじめインストールされています。Tello-Console2 は Python3 のみサポートしているため、本セクションでお使いの環境の Python バージョンを確認しましょう。
0.0. ターミナルを開く
Python のバージョンを確認したり、Tello-Console2 のインストール作業には ターミナル というアプリケーションを使用します。ターミナルを開くには⌘キーとSpaceキーを押して Spotlight検索 を開き、検索バーに ターミナル
と入力してください。
候補として出てきた ターミナル.app
をクリックするとターミナルが起動します。
0.1. Python のバージョンを取得する
以下のコマンドをターミナル内に入力してください。
python -V
- この時の実行結果が
python 2.x.xx
の場合は、次の手順をお読みください。 - この時の実行結果が
python 3.x.xx
の場合は、次のセクション 1. 必要なパッケージをインストールするをお読みください。
0.2. Python のバージョンをアップグレードする
ここの手順はお使いのPCの Python のバージョンが 2.x.xx
である方のみお読みください。
以下のリンクをクリックして Python3 インストーラーをダウンロードしてください。
ダウンロードされたインストーラーを起動して、Python3 をインストールします。インストールが完了したら、一度PCを再起動してください。
再起動が完了したら、ターミナルを起動して以下のコマンドを実行してください。
python3 -V
この時実行結果に python 3.xx.xx..
と表示されたら成功です。
1. 必要なパッケージをインストールする
Tello-Console2 を使用するにはいくつかパッケージをインストールする必要があります。ここでは Mac のターミナル環境を変えつつ必要なパッケージをインストールする方法を紹介します。
1.0. ターミナル環境を.zsh から .bash に変更する
macOSはデフォルトでターミナル内で使用するシェルが zsh
ですが、Tello-Console2 は .Bash
を推奨しています。ターミナルを起動して以下のコマンドを実行するとターミナルの実行環境が .zsh
から .Bash
へ変わります。
chsh -s /bin/bash
このコマンドを実行するとパスワードの入力が求められます。パスワードを入力したら完了です。一度ターミナルを再起動してください。
1.1. Homebrew をインストールする
HomeBrewは macOS 内で使用するパッケージインストールツールです。macOS 内でプログラミング開発を行う場合このツールっを使う機会が増えるでしょう。
以下のコマンドを実行して Homebrew をインストールします。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
1.2. Python と pip の設定をする
前回のセクションで Python2 から Python3 へアップグレードされた方は特にこの作業を行なってください。以下のコマンドを実行して python
コマンドで python3
が実行されるように変更します。この時 1行づつ実行してください。
echo "alias python='python3'" >> ~/.bash_profile
echo "alias pip='pip3'" >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile
1.3. 必要なパッケージをインストールする
Tello-Console2 は以下のパッケージを必要とします。
- FFmpeg
- OpenCV
- Numpy
以下のコマンドを実行して FFmpeg をインストールします。
brew install ffmpeg
以下のコマンドを実行して OpenCV をインストールします。OpenCV がインストールされると Numpy も自動的にインストールされます。
pip install opencv-python
2. Tello-Console2 をインストールする
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行して Tello-Console2 をダウンロードします。
git clone https://github.com/GAI-313/Tello-Console2.git
ダウンロードが完了したら以下のコマンドを実行してください。
echo 'export PYTHONPATH=$HOME/Tello-Console2/tello_console2:$PYTHONPATH' >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile
4. 起動確認
これで Tello-Console2 のインストールは完了です!確認として TELLO を接続してみましょう。作業を始める前に TELLO のバッテリーが十分充電されていることを確認してください。
4.0. ドローンを PC に接続する
バッテリーが挿入された TELLO 機体側面の電源ボタンを押して機体の電源を入れます。
機体前面の LED ライトが黄色の点滅に変わったらWi-Fi 設定で TELLO-
から始まるSSIDに接続します。
ターミナルをつかって Tello-Console2 のサンプルプログラムを実行します。⌘キーとSpaceキーを押して Spotlight検索 を開き、検索バーに ターミナル
と入力してください。
候補として出てきた ターミナル.app
をクリックするとターミナルが起動します。
起動すると以下のような黒い画面が表示されます。以下のコマンドを実行して Tello-Console2 の中にある samples
ディレクトリに移動してください。
cd Tello-Console2/samples
samples
ディレクトリにはいくつかサンプルコードが用意されています。最も素早く動作を確認するには 0_sample_boot.py
を実行します。以下のコマンドを実行してサンプルコードを実行してみましょう。
python 0_sample_boot.py
以下のように実行結果に
INFO:TELLO_CONSOLE :TELLO CONSOLE スタート !
と表示されていたら Tello-Console2 は正常に動作しています。加えてドローンの LED ライトが紫色の点滅に変わっています。
次にカメラのストリーミングができるかどうか確認しましょう。カメラ映像の取得はサンプルコード sample_flight_display.py
を実行することで確認できます。このプログラムはドローンに搭載された前方カメラの映像をリアルタイムで取得します。以下のコマンドを実行してsample_flight_display.py
を実行してみましょう。
python sample_flight_display.py
これで Tello-Console2 の起動確認ができました!ドローンを使ったプログラミングを楽しんでください!