過去に、学習を始めて、3日で面白くないと感じ、
1週間後に挫折をしました。
2019年8月のことです。
YouTubeでプログラミングの動画をみたことがきっかけで、
「やってみよう」とおもいました。
書店で参考書を購入した時、
パソコンにテキストエディタをインストールしている時、
参考書をながめて、「こんなことができるんだー」と思っていた時は、
ワクワク感でいっぱいだったはずなのに…
どうして、挫折してしまったのでしょう?
過去の自分を振り返り、何が原因だったのか、
どのようにしていたらよかったのか、考えてみました。
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本記事は、プログラミング学習をやってて、
「何だか面白くないなー」「やろうとしても集中できない…」
という方向けに、参考になればと思い書きました。
##|ところで、今はどうなのさ?
2020年3月からプログラミング学習を再開し、
2020年9月の時点で、学習時間は約600時間継続しており、
HTML、CSS、Ruby(Ruby on Rails)、Pythonを
ある程度使いこなせるようになりました。
平日は、会社出勤前と帰宅後の合わせて大体1、2時間
休日は、6時間以上、学習する時間を確保して取り組んでいます。
下の写真は、学習時間を記録しているスプレッドシートです。
いい感じのところだけ、切り取らせてもらいました。(おい)
成果物は過去の記事にいろいろ載せていますので、
気になる方はそちらも読んでいただければと思います。
G-san
御託はここまで。
では、本題に入りましょう。
#|当てはまること、ありませんか?
過去、私が今までプログラミング学習中に、
「何だか面白くないなー」「やろうとしても集中できないな…」と感じ、
思うように進まない原因は、以下の3つがありました。
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- 「なりたい自分」をイメージできていなかった。
- うまく行かない自分を「否定的」に考えていた。
- パソコンに愛着を持てなかった。
詳しくみていきましょう。
#|「なりたい自分」をイメージできていなかった。
何か勉強を始めるとき、そこには「動機」が存在します。
私が、プログラミングをやってみよう思った、
「WEB制作に興味があるから、できるように勉強したい」
という”自発的な動機”の他に、
「会社の業務効率化に貢献するため、〇〇を自動化して欲しい」
といった、”外部からの要請に答える動機”などがあると思います。
どちらにしても、この「動機」が明確でないと、
「何のためにプログラミングやっているんだろう…」
「そもそもプログラミングを学ぶ必要があったのだろうか…」
と自問自答する症状が現れ、最後には、
パソコンを開くことに疑問を持ち、やめてしまします。(私がそうでした)
この「動機が明確でない」問題は、
以下のステップで「動機を明確」にしていきました。
###ステップ1_「動機」を思い出す
プログラミング学習を始めた「動機」を思い出します。
この時に頭に思い浮かべて考えると思いますが、
紙に思い浮かんだ言葉をペンで書き出して「言語化」していきます。
この方が、後から読み返した時に、思い出しやすくなる、考えがある程度整理される
などのメリットがあるからです。
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まず、パッと思い浮かんだ「動機」を書き出します。
###ステップ2_「なりたい自分」をより明確にする
「なりたい自分」をより明確にしていきます。
写真の中の1つを例にとって考えてみると、
学習を始めた動機が「何か作ってみたい」であれば、
作ってみたいものを思い浮かべてみます。
例えば、
「趣味でDIYをやっているから、おしゃれなWEBサイトを作って
自分が作っている作品や工具を紹介したい。」と思い浮かんだら、
なりたい自分が明確に見えてくると思います。
そうすると、やることがみえてきませんか?
「WEBサイトを作れるようになるには、とりあえずHTML、CSSの基礎を学ぶ」
「でも、学習の仕方からわからないから、Progateやドットインストールからやってみる」
とやるべきことが見つかっていくと思います。
明確にすればするほど、やるべき課題が具体的になります。
この時に、**「絶対に正しく書かないといけない」**と思わないことです。
「なりたい自分像」は仮の設定で良いのです。
また、学習を続けていく過程で、本当にやりたかったこと、不要なことが
見えてきたら、その都度、変えても大丈夫です。
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私ごとですが、プログラミング学習を再開した時の「自分のなりたい姿」は、
「プログラミングでお金を稼げるようになりたい」だったのですが、
学習していく中で、関わる人が変わり、考え方が変わったことで、現在は、
「プロのメンターになり、初学者がプログラミングができることが
楽しい、面白いと感じてもらえるサポートをできる人になる」という
「自分のなりたい姿」に変わり、それに向けて学習をしているところです。
#|うまく行かない自分を「否定的」に考えていた。
参考書で独学していた頃の私は、こんな風に思っていました。
学習を始めた頃は、今まで知らなかったターミナルやコンソールで
文字を出力させたり、ブラウザ上でダイアログを出力させたりと できたことに、
成功できた!という嬉しさや楽しさがありました。
「この黒い画面で呪文を唱えるように、コマンドを打ち込んでいけば、
映画とかドラマで出てくるハッカーみたいになれるかも!」
とか思っていました。
しかし、やっていくことがなかなか発展していかず、
「参考書通りのやり方しか習得できてない」
「自分で考えたことを実装できてない」
と疑問に思い始めます。
さらには、
「自分の学習方法は正しいのかな…」
「参考書通りにやっていたら、成長できるのかな…」
と成長できている実感がなく、ネガティブに考えてしまう日が多くなりました。
学習開始から1週間後、
この状況に耐えられなくなり、ついには挫折してしまいます。
挫折するころには、
「なんか努力してもダメに思えてきた…」
「やると決めたこともできない自分って、ほんと情けないな…」
と自分はやっぱりダメ人間だなと思うようになっていました。
このような、「自分の才能や能力は、努力をしても向上しない」という
固定的な考え方、否定的な思考を
**「フィックストマインドセット」**と言います。
##|フィックスマインドセット
フィックストマインドセットは、以下の5つの場面から否定的な思考をします。
- 課題にぶつかったとき
- 障害にぶつかったとき
- 努力が必要なとき
- 批判をうけたとき
- 他人の成功を目にしたとき
###|課題にぶつかったとき
基礎がある程度理解できてくると、次に自分で何かやってみたいと思うことがありました。
しかし、
「自分で考えて実行するには、基礎をしっかり抑えていないといけない」と考えます。
基礎のインプットが継続できたのも、ほんの数日間のみ。
自分で考えてコードを書くことができないからといって
基礎ばかりをつめこんで逃げた結果、
「勉強つまらない」と感じてしまいました。
###|障害にぶつかったとき
何かつまづいて考える事に疲れを感じた時、集中力が徐々に失われていきました。
散歩をしたり、コーヒーを淹れたりと
他の何かをして嫌なことに取り組むことを遅らせたりしていました。
一番最悪なのが、気分転換にYoutubeで動画をみていた事です。
動画をみた瞬間、時間無制限の休憩タイムが始まり、寝るまで終わりません。
###|努力が必要なとき
参考書を読んでもいまいち理解できない、何度読み返してもだめ。
自分なりに考え、理解しようとしているつもりでも現実はうまくいっていない。
こうなると「なんだか頑張っても報われないな」と感じてしまいます。
学生の頃に、部活動で頑張ってきたのに、
経験と知識の差が埋められず、選抜メンバーに入れなかったり、
社会人になって投資やWEBライティングに挑戦したけど、どれもダメ。
ダメなことばかりに目がいき、努力することをやめてしまいました。
###|批判をうけたとき
プログラミングを学習していくなかで気になっていたのは、
「勉強する意味がない」や
「プログラミングは自動化されるから必要ない」
など、批判的な一部の意見を目にすると、
自分のやっていることと世の中の意見が矛盾していて、
物事を整理できず、先延ばしにして時間を無駄していました。
###|他人の成功を目にしたとき
学生だった頃の同期に、投資やアフィリエイトを一般的にみて「成功」しているひとがいて、
「俺とは生きる世界の違うすごい人」と感じ、
嫉妬、脅威、敵意といった感情が生まれます。
意識高い系だと思っていた自分がそうでなくなった時、
意識が高い人の言葉に耳を塞ぐようになりました。
…なんか、振り返ってみると、
「そりゃ、成功体験なんか感じれないよ…」
と昔の自分の肩にそっと手をおいて、缶コーヒーでもあげたい気分になりました。
否定的な思考は、関わる人や環境に影響を受けると断言できます。
これは、私の原体験なのですが、
過去にお金に関する知識を付けようと思い、簿記の検定試験を受けました。
会社の先輩に「今度、簿記の試験を受けんるんですよ!」と話したら、
「お前、勉強熱心でいいな!」
と返ってくるかと思っていたのですが、
現実はそうではなく、冷たい言葉でこう返されました。
「そんなことを勉強するくらいなら、会社に必要な○○の勉強でもやったらどうだ」
と言い返された過去があります。
その言葉がきっかけで、
「会社には必要のないことは挑戦する意味がない…」
「やりたいことを素直に言ったら、また冷たい言葉で返される…」
という思考が生まれ、体が沼に沈んでいくような感覚になりました。
##|フィックスマインドセットからの脱却
関わる人から受ける影響で、思考が変わるのであれば、
関わる人を変えることで、いい思考にも、悪い思考にもなれます。
私は、スクールに通い、関わる人を変えました。
スクールには、学習意欲の高い受講生がいて、学習のサポートや教養を教えていただける
メンターがいます。
その人たちから受ける、影響はいいものしかありませんでした。
この、受けた影響に起因して、
自然とモチベーションが上がり、学習意欲が湧いていきます。
##モチベーションがあがる?そもそもモチベーションって…
モチベーションは、「意欲」「動機づけ」などと訳されます。
学習におけるモチベーションは、「学習への意欲」と理解してよいでしょう。
「モチベーションが高まらない状態」は学習の意欲が低下していることがわかります。
モチベーションには、「外発的モチベーション」と「内発的モチベーション」があります。
###|「外発的モチベーション」
評価、報償、罰、強制など人為的な操作よって「意欲」「動機づけ」を持たせたものを
「外発的モチベーション」と言います。
例えるなら、
「今日は、検索フォーム作成したらタピるぞ!」
と「検索フォームの作成と言う課題をクリアする」という動機付けに
「タピオカジュースを成功報酬」と設定して取り組むイメージです。
この「外発的モチベーション」は、カンフル剤のように即効性があるメリットに対し、
持続性がない、コストがかかる、自主性を妨げるといったデメリットがあります。
そのデメリットを逆転する、私が最も伝えたい、上げるべきモチベーション。
それが、**「内発的モチベーション」**です。
###|「内発的モチベーション」
この「内発的モチベーション」の効果は「外発的モチベーション」に比べて、
持続性が高く、自走する力を引き上げることができるため、
学習を続けるのに適していると言えます。
スクールには、**「自律的モチベーションを高めるための環境が整っている」**と考えています。
以下の3つの要素に刺激を受けるからです。
- 関係性
- 有能感
- 自律性
###|関係性
「他人と助け合い、尊重し合い、充実感を共有したいと思うこと」
メンターとの繋がりは本当に大きな影響を受けたと感じています。
学習のやり方、時間の使い方に関する悩みをメンターに相談した際は、
いままで知らなかった解決方法の提示をして下さったり、
プログラムのエラー解決に1週間掛かっていた時に、
閉校時間がぎりぎりになるまで、付き添いでみていただいたりしました。
ひとりじゃないと思える環境は、実家にいるような安心感があります。
###|有能感
「有能だと思われたい。影響を与える存在になりたいと思うこと」
メンターの皆さんは、聞き上手で褒め上手です。
今までできなかったことをできた時、めちゃくちゃ褒めてくれます。
もう、それが嬉しくて、
「今度はこれができるように、挑戦してみよう」
と自らガンガンやりまくるようになりました。
実は、「メンターに褒められたい」と思いで、
週末は絶対にスクールにいくようにしていました。
オンラインでも実現できたのですが、やっぱり、直接会っての方が
何倍も嬉しさを感じれます。(スクールの特権)
コロナウイルスによる政府からの緊急事態宣言で一時期スクールに
行けなかった時期を除けば、皆勤賞ですね。
###|自律性
「自分の基準で選び、自分の意思で行動したいと思うこと」
カリキュラムは自走できるまでの学習をサポートした後、
自らの力でオリジナルWEBアプリを作るカリキュラムがあります。
どのようなアプリにするか考え、設計、実装、公開までやり切れる仕組みなっています。
特に、エラーの問題解決を日々こなしていく中で、
問題の特定、解決方法の模索、仮説検証など、メンターにサポートをして貰わなくても
できるようになっていった時は、
「なんだ、俺ってやればできる子じゃん」
と思えるようになりました。
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このような、「内発的モチベーション」の上げることによって、
「フィックスマインドセット」の脱却に成功することができ、
継続できるためのモチベーション管理をコントロールすることができました。
#|パソコンに愛着を持てなかった。
昔、使っていたノートパソコンはこちらです。
Windows7からWindows10にアップグレードした日から、
おじいちゃんのように、すごくもっさりしてしまったDynabookです。
起動ボタンを押して立ち上がるまでに3分、
ブラウザで動画をみようものなら、いつも黒い画面でくるくる、
おまけに重く、分厚いので、持ち運びが大変と言う
あまり好感をもてないノートパソコンでした。
「どうせ、プログラミンやるなら、MacBookがいいな。」
「スタバでMacBook広げて、ドヤ顔でやりたいな」
そんなことをMacBookを購入するまでは、ずっと考えていました。
一度、分厚いDynabookをスタバで広げて、プログラミングをやったのですが、
周りに15インチの分厚いノートパソコン広げている人なんかいなく、
「なんかちょっと居づらいな…」と思い、早々に店をでた記憶があります。
「もう思い切って、MacBook買おう!」
と意気込んで、価格ドットコムで相場を調べてみました。
『うわー、たっけーぇ…』
だいぶ、悩んで、悩んで、悩んだ末に、
MacBookを購入しました。
正直、MacBook買って大正解でした。
今までWindowsしか使ったことがなく、最初は使い方を覚えるのに苦労しましたが、
そんな苦労も吹き飛ぶくらい、操作性、デザイン、スペックが良くて、
全米が泣くほど感動しました。
あまりパソコンに詳しい方ではないので、何がいいと断言はできませんが、
数十万円する相棒を手にすると起きる変化が訪れます。
それは、
「1日1回、MacBookに触れないと禁断症状が現れます」
スマホ依存ならぬ、パソコン依存というものでしょうか。
とにかく、毎日触っていたいんです。
前のDynabookでは抱かなかった感情です。
この、自己投資のためのMacBook購入は、
視点を変えれば、「外発的モチベーション」に該当すると思いますが、
**「MacBookを手にして、どんなことしたいか」**が明確であれば、
即効性のあるモチベーションの効き目が切れても、
タンスの肥やしになることはないでしょう。
私のやりたかったことは、
「とにかくスタバでMacBookを広げて、ドヤることです」
毎週日曜日にドヤっています。
最近では、ドヤることが目的と言うよりも、
なんか思うように、集中の波に乗れないと感じた時に、
『「周りからみられている」という刺激をもらいにたまに行く』
という、やらざるを得ない環境を求めることがほとんどです。
#最後に
プログラミング学習で挫折する人が1人でも減らせるように
今後も自身の体験談を通して発信していきますので、よろしくお願いします。