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ラムダ式でもSFINAE

Last updated at Posted at 2018-10-22

問題

ラムダ式をオーバーロード風に扱いたい場合など、ラムダ式でもSFINAEで呼び出しを制御したい場合がある
この際、どう書けばよいかについてまとめる

解決

通常の関数の場合から考えると
- 引数部
- 戻り値型部
- テンプレート引数部
の3種類が思いつく。これらについてひとつずつ考えていく

引数部でSFINAEする

引数の末尾にsfinaeするための部分を付ける
個人的にもっともおすすめ

例.cpp
std::visit(mylib::overload{
    [](std::string s){return s; },
    [](auto s, decltype(std::to_string(s))* =0){return std::to_string(s); }  //<--to_stringできる奴だけ
}, v);

[](auto s, /*SFINAEしたい項目*/ * =0){/*略*/; }
* = の2記号は間を開ける必要があることに注意(くっつけると *= に解釈されて文法ミスになる)

  • 利点
    • 戻り値型を明記しなくて済む
      • 戻り値型部でやる場合、戻り値型の推論が効かなくなるため自分で書く必要が出てくる
  • 欠点
    • 見た目が若干キモイ

戻り値部でSFINAEする

例.cpp
std::visit(mylib::overload{
    [](std::string s){return s; },
    [](auto s)->decltype(std::to_string(s)){return std::to_string(s); }  //<--to_stringできる奴だけ
}, v);

[](auto s)->/*SFINAEしたい項目+戻り値型*/{/*略*/ }

  • 利点
    • 上の例の様な「処理XができるかをSFINAEで調べて、できたら処理Xを呼ぶ」みたいなケース、その場合これの見た目が一番キモくない
      • ラムダ式でsfinaeを使う場合、このパターンは結構あると思われる
    • また、戻り値の型に興味がない場合でも
  • 欠点
    • 戻り値の型推論が利かなくなるため、SFINAEの条件と戻り値の型が全然違う場合、見た目がキモくなるor辛くなる
      • 要するに「汎用でない」

テンプレート引数部でSFINAEする

テンプレート引数部なんてものはラムダ式にない。したがってここでSFINAEする方法もない
少なくともC++17現在では

C++20ではラムダ式にもテンプレート引数部が存在するようになるといわれている

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