Azure App Service でアプリケーションのデプロイ方法を ローカルGit に設定した場合、デプロイ用の Git へソースコードをプッシュする際に、Git/デプロイメントユーザー資格情報 が求められます。
Git/デプロイメントユーザー情報は、Azure Portal のAzure App Service リソースから確認することができます。(他に最適な確認方法があれば、コメントいただけると嬉しいです。)
※ Git/デプロイメントユーザーは特定のリソースではなく、ユーザー自身に紐づいた資格情報です。Azure App Service リソース固有の資格情報ではないので注意してください。
ユーザー資格情報確認手順
App Service リソースのナビゲーションメニューから
デプロイメント > デプロイセンター を選択すると、
デプロイ方法の選択画面が表示されます。
デプロイ方法に ローカルGit が指定されていることを確認します。
ページ上部の ローカルGit または FTPS の資格情報 タブを選択します。
ユーザースコープの欄に ユーザー名 が表示されていることが確認できました。
ただし、既に設定済みのパスワード情報は表示ボタンを押しても表示ない仕様になっています。
ユーザー資格情報変更手順
Azure Portal 上で確認したところ、ユーザー資格情報の変更ページが見当たらず、公式ドキュメントを読んでいると、Azure CLI コマンドで ユーザー資格情報の設定 ができるコマンドを見つけました。試しに Azure CLI で実行してみたところ、無事ユーザー資格情報の更新ができました。
<username>
, <password>
は設定したい値に置き換えて実行します。
az webapp deployment user set --user-name <username> --password <password>
Azure App Service に ローカルGit でデプロイする方法
まず最初に、azure
という名前のリモートリポジトリを追加します。
git remote add azure <ローカル Git URL>
リモートリポジトリの追加ができたら、デプロイしたいソースコードを
リモートリポジトリの master
ブランチに明示的にプッシュします。
git push azure ローカルブランチ名:master
コマンドが正常動作していると、さきほど設定した
ユーザー資格情報の入力ポップアップが表示されます。
資格情報の認証が通ると、ローカルGit 経由のデプロイが実行されます。