はじめに
Azure Container App (preview) の Quickstarts を試してみたいと思います。
Azure Container Apps とは
Microsoft Ignite ( 2021.11 ) で発表されたサーバーレスプラットフォームでマイクロサービスとコンテナ化されたアプリケーションを実行できるフルマネージドサーバーレスコンテナサービスです。Azure Container Apps の一般的な用途は以下の通りです。
- API エンドポイントのデプロイ
- バックグラウンド処理アプリケーションのホスティング
- イベント駆動型処理のハンドリング
- マイクロサービスの実行
Azure Container Apps で構築されたアプリケーションは、次の特性に基づいて動的にスケールすることができます。
Azure Container Apps : シナリオ例
![]()
また、Azure Container Apps は、ランタイムやプログラミングモデルに依存することなく、
任意のコンテナ上でパッケージ化されたアプリケーションコードを実行できます。
- HTTP トラフィック
- イベント駆動型処理
- CPU または メモリ の負荷
- 任意の KEDA (Kubernetes Event-Driven Autoscaling) でサポートされているスケーラー
制限事項
Azure Container Apps には次の制限事項があります。
- 特権コンテナー : 特権コンテナーを実行できません。
- オペレーションシステム : Linux ベースのコンテナイメージが必要です。
Azure コンテナオプションの比較
- Azure App Service
- Azure Container Instances
- Azure Kubernetes Service
- Azure Functions
- Azure Spring Cloud
Container Apps と他の Azure コンテナーオプションの比較
クイックスタート
Azure Portal を使用して最初のコンテナーアプリをデプロイする
Azure Portal を開き、[コンテナーアプリ] を検索します。

[コンテナーアプリ] ページに遷移後、[コンテナーアプリの作成] ボタンを押します。

基本タブで、[プロジェクトの詳細] を入力します。

設定 | 値 |
---|---|
サブスクリプション | 使用する Azure サブスクリプションを選択 |
リソースグループ | デプロイするリソースグループを選択 |
コンテナー アプリ名 | コンテナアプリの名前を入力 ( 任意 : my-container-app ) |
続いて、コンテナーアプリ環境を新規作成していきます。
[コンテナーアプリ環境] > [新規作成] ボタンを押します。

[コンテナーアプリ環境の作成] ページに遷移後、環境の詳細 を設定します。

設定 | 値 |
---|---|
環境名 | コンテナーアプリの環境名 ( 任意 : my-environment ) |
リージョン | リージョンを選択 ( 任意 : Canada Central ) |
※ 指定可能なリージョンは、2022年2月26日現在、以下5つです。
- East US
- North Europe
- Canada Central
- East US 2
- West Europe
公式ドキュメントでは、なぜかカナダ中部 (Canada Central
) が指定されているので、
一旦公式ドキュメント通りに進めてみます。
次に、[監視] タブを選択して、ログ分析 > Log Analytics ワークスペース を新規作成します。

Log Analytics ワークスペースの名前を入力し、OK ボタンを押します。

コンテナーアプリ環境の作成ページに戻り、Create ボタンを押します。
( なぜか UI 表示が少し崩れますが、Preview ということでスルーします )

コンテナーアプリの環境の新規作成が完了すると、
再び [コンテナーアプリの作成] ページに戻ります。
もう一度、プロジェクトの詳細、コンテナーアプリ環境の設定を確認し、
[確認と作成] ボタンを押します。

設定項目の検証が完了したら、合格と表示されます。

上記の画面表示を確認すると、[アプリ設定] タブで
コンテナーのイメージを指定することができるようなので、
興味本位で [アプリ設定] タブを開いてみます。

さらっと確認したところ、[クイックスタートイメージを使用する] にチェックを入れた場合は、クイックスタート用のイメージ : Simple hello world container
のみ選択可能なようです。また、こちらのチェックを外すと、任意のコンテナーイメージを指定する事が可能です。コンテナーイメージのソースは、Azure Container Registry
/ Docker Hub またはその他のレジストリ
から選択可能になっています。

今回は最後までクイックスタートを試したいので、元の設定に戻します。
[確認と作成] タブを選択し、[作成] ボタンを押します。

デプロイは約1分ほどで完了します。
デプロイ完了後、Azure Container Apps リソースページへ移動します。
[概要] ページに アプリケーションURL が表示されるので、リンクをクリックします。

クイックスタートのコンテナーイメージがデプロイされていました!

おわりに
という訳で、前から気になっていた Azure Container Apps (preview) を少し触ってみました。
個人的には、動的なスケーリングが気になっているので、これを気に調査をしていきたいと思います。