はじめに
「会議や打ち合わせでうまく伝わらない」
「質問や意見をどうやって伝えたらよいのか」
といった経験はないでしょうか?
そんな悩みを改善する「信頼関係の構築」と「伝え方」についてご紹介します!
▼信頼関係の構築
信頼関係とは
心理学用語で「信頼関係」は「ラポール」と呼ばれます。このラポールがなければ、相手に意図を伝えることは非常に難しいです。
信頼関係(ラポール)の構築方法
人は「共通点」や「同調」を感じることで親近感を抱きます。しかし、相手が「本心ではない」と感じる場合、逆に信頼を損なうリスクがあります。そのため誠実さが重要です。
以下、代表的なテクニックです。
ペーシング
- 話すスピードをそろえる
- 声の大きさをそろえる
- 声のトーンをそろえる
- 言葉遣いをそろえる
ミラーリング
- 表情を合わせる
- 姿勢を向ける
- ジェスチャーを真似る
バックトラッキング(オウム返し)
- 事実や感情表現を繰り返す
- 相手の言葉を言い換える
- 相手の言葉を要約する
※さらに、「好きなこと」「行ったことのある場所」「価値観」など、個人的な共通点を見つけることが効果的です。自己紹介の際にこれらの情報を伝えることで信頼の基礎を築けます。
▼伝え方
会話の目的が発生した場合、すぐに会話をするのではなく、大小含め以下の流れで準備をしましょう。
- 調査:問われている事象に関する情報収集をする
- ストーリー作成:調査結果から「何を決めたいか」を決める
- 資料作成:ストーリーが伝わる資料を用意する
- 対話:会議や個別打合せで結論を出す
相手の理解
誰に対しても同じ話し方をしていませんか?相手のタイプに合わせた話し方があります。
下記のソーシャルスタイルでは、人を4つに分類できます。
相手のタイプを予測して、そのタイプにあわせてコミュニケーションをとりましょう。
論理構成
ただ話したいことを並べるだけでは伝わりません。代表的な構成に合わせて、伝えたいことを整理しましょう。
空雨傘の構成
- 事実
例)空を見上げると曇っていた
- 解釈
例)今日は雨が降りそうだ
- 行動
例)傘を持って出かけよう
背景/目的・要求・対応の構成
- 背景/目的
例)新しいプロジェクトを立ち上げるにあたり、チームメンバー間のコミュニケーションを改善したい。
- 要求
例)本プロジェクトの成功には明確な役割分担が必要。各メンバーが責任範囲を理解してほしい。
- 対応
例)チームメンバー全員に対して役割分担表を作成し、共有ミーティングを実施する。また、個別に不明点があれば私まで直接相談させる。
対話
下記の行動がみられる場合、相手が理解していない可能性が高いです。
- 無言
- 前の資料を見ている
- 資料の場所を聞かれる
- 的外れな質問が来る
このパターンに合致したら、繰り返して伝えてみたり、より丁寧な伝え方に切り替えてください。
また、オフラインに比べ、オンラインは相手の反応が見えにくいです。下記のように、より反応を得られる工夫をしましょう。
- 広い質問は行わず相手を指名して質問する
- 細かく区切って確認する
▼参考文献