はじめに
この記事では、「チームリーダーは何をする仕事なのか」「チームリーダーに必要な考え方と手法」を解説します
チームリーダーの責務と必要スキル
チームリーダーは、以下3つが求められます
- 計画を立てる
- 計画の実行と管理を行う
- チーム内外の関係者とコミュニケーションをとる
計画を立てる
1, 「いつまでに」、「なにを」、「どのように」を決める
2, 運営方針(どのようなチームにしたいか)を決める
3, 運営ルール(勤怠やスケジュール管理など)を決める
計画の実行と管理を行う
1, 計画通りに実行する
2, 実行できるか確認する
3, 計画通りでは通りでない場合は原因を特定する
4, 原因に従い対策を検討する
5, 対策を実行する
チーム内外の関係者とコミュニケーションをとる
1, チーム内に対して、計画の実行に関する動機付けを行う
2, チーム外に対して、上位者や他チームへの報告、連絡、相談を行う
計画作成の成功ポイント
そもそも「計画」は誰のために存在するものでしょうか?
チーム内だけのものではありません。チーム外(インフラチーム、営業チーム、テストチームなど)を含め、プロジェクト遂行に向けた共通認識を持つために存在しています。
計画の作成のポイントは「5W3H」を含めることです。「5W3H」を意識することで、計画が明確になります。
例)
1, プロジェクトの目的・背景 ----WHY
2, フェーズの目的 ----WHY
3, フェーズの方針 ----HOW
4, 開始条件・完了条件 ----HOW MUCH
5, 成果物定義 ----WHAT
6, スケジュール ----WHEN
7, 環境 ----WHERE
8, 体制と役割 ----WHO
9, 会議体 ----WHO + WHEN
WBS作成の手引き
WBSとは「Work Breakdown Structure」の頭文字をとった名称で、「予定通り実績が積みあがっているか」を確認する際に用いられます。
※一般的には、WBS=ガントチャートと呼ぶ場合が多い
以下の観点でWBSを作成しましょう
・成果物単位で作成(作成とレビュー)がセット
・3~5人日超える場合は分割を検討する
・休暇や休日を考慮する
・1日を何時間使えるのか考える
└朝礼や定例会議がある場合は、実働5時間しか稼働できないこともある
・レビューに対応できるか考える
└3日以降にリーダーレビューが増えてくるため、時間が確保できるか考慮する
進捗管理の実践方法
進捗管理の目的は、「遅延」が発生していないかを確認するためです。
メンバーに状況をキチンと報告してもらうことが重要になります。
「なぜ」と責任追及するのではなく、「なにに困っているのか」「どこに困っているのか」と聞くと報告してもらいやすい。
以下遅延原因ごとの対策一覧です。原因に対して適切なアプローチをしましょう。
スキルマッチ
・フォローメンバーをつける
・作業内容をより明確化する
・思い切って担当変更する
追加タスクの発生
・やる必要性の再確認
・優先度の整理(時期をずらす)
・要員追加
他チームのタスク未完了
・ボトルネックになっているチームに対して、正式な場で人を巻き込んで伝える
あとがき
チームリーダーの役割は計画の立案、実行、管理、そしてチーム内外とのコミュニケーションです。これらを効率的に遂行するためには、明確な目標設定と柔軟な対策能力が不可欠です。また、計画作成のポイントを押さえ、進捗管理を適切に行うことで、チーム全体の成功につながります。
参考資料