◆この記事の目的
理解しやすい文書構成に必要な、日本語文法ついて理解する
目次
▼文章の構成単位を知ろう
▼単語分類である品詞を理解しよう
▼文の接続を使いこなそう
▼文章の構成単位を知ろう
以下は、文章を構成する単位である
文
主語と述語を含む、一つの意味を持つまとまった表現である。文は句読点(句点、読点)を用いて区切られる
文章
複数の文が連続して構成される、全体としてのまとまった内容を持つテキストである
段落
文章の中で一つのテーマやアイデアを表すために、いくつかの文をまとめた単位である。改行やインデント(字下げ)によって区切られる
文節
文をさらに細かく区切った単位であり、一つの意味や機能を持つ部分を指す。文節は主に助詞や助動詞によって区切られる
単語
意味を持つ最小の単位であり、文章や文を構成する要素である。単語は辞書に載っているような、独立して意味を持つ語彙である
※文節と単語の違い
文節:「猫が鳴く」という文では、「猫が」と「鳴く」が文節である
単語:「猫が鳴く」という文では、「猫」、「が」、「鳴く」のそれぞれが単語である
▼単語分類である品詞を理解しよう
以下は、それぞれの品詞についての説明である
名詞
物や事柄の名前を表す単語である。具体的には、人、場所、物、概念などを指す。例として、「犬」、「東京」、「自由」などが名詞に該当する。「名詞+動詞の語幹」で作った合成語(「本番環境権限保持者」など)も名詞となる。ただ、基本的には使用しないようにする
動詞
動作や状態を表す単語である。文中で主語の行動や状態を示す役割を持つ。例として、「走る」、「食べる」、「ある」などが動詞に該当する
助動詞
動詞に付いて、その意味を補助する役割を持つ単語である。助動詞は、動詞の意味を変化させたり、補足したりする。例として、「〜たい」(希望)、「〜れる」(可能)、「〜ない」(否定)などが助動詞に該当する
助詞
文中の単語や文節の関係を示す単語である。助詞は文の構造を明確にし、意味を補足する役割を持つ。例として、「が」(主格)、「を」(目的格)、「に」(方向)、「と」(並列)などが助詞に該当する
形式名詞
文中で特定の意味を持たず、文法上の役割を果たすだけの名詞を指す。例として、「こと」、「もの」、「ところ」などが形式名詞に該当する
補助動詞
他の動詞や形容詞と組み合わさって、その意味を補助する役割を持つ動詞である。補助動詞は、文中の意味を詳細に伝えるために使われる。例として、「〜ている」(継続)、「〜てある」(結果)、「〜てみる」(試み)などが補助動詞に該当する
補助形容詞
他の形容詞や動詞と組み合わさって、その意味を補助する役割を持つ形容詞である。補助形容詞は、意味のニュアンスを伝えるために使われる。例として、「〜らしい」(推測)、「〜そうだ」(様子)、「〜ない」(否定)などが補助形容詞に該当する
▼文の接続を使いこなそう
以下は、接続詞の種類についての説明である
順接
前の文と後の文が原因と結果の関係にある場合に使用される。例として、「だから」、「そのため」、「したがって」などがある。例えば、「雨が降った。だから試合は中止になった。」
逆接
前の文と後の文が対立や矛盾する関係にある場合に使用される。例として、「しかし」、「だが」、「けれども」などがある。例えば、「勉強した。しかし試験に合格しなかった。」
並立
前の文と後の文が同等の関係にある場合に使用される。例として、「そして」、「また」、「ならびに」などがある。例えば、「彼はピアノを弾く。そしてギターも上手だ。」
添加
前の文にさらに情報を追加する場合に使用される。例として、「さらに」、「その上」、「加えて」などがある。例えば、「彼はサッカーが得意だ。さらにバスケットボールも上手だ。」
説明
前の文の内容を詳しく説明する場合に使用される。例として、「つまり」、「すなわち」、「要するに」などがある。例えば、「彼は非常に優秀な学生だ。つまりいつも成績がトップだ。」
対比
前の文と後の文が対照的な内容を持つ場合に使用される。例として、「一方」、「反面」、「対して」などがある。例えば、「兄はスポーツが得意だ。一方弟は勉強が得意だ。」
転換
話題を変更する場合に使用される。例として、「ところで」、「さて」、「ちなみに」などがある。例えば、「今日は良い天気だ。ところで明日の予定はどうする?」