【Solana 開発】Solana のスマートコントラクト開発環境を作ろう①【Web3 アプリ】
に続いて、Solana スマートコントラクト開発のために Anchor をインストールします。
Web3, 特に dApp の世界ではデータの扱い方が大きく変わります。
もちろん、Web2
で得たスキルや知識はそのまま Web3
でも輝きます☺
ざっくりですが、これまでのデータの捉え方は、
それぞれの中央管理サーバーにデータの所有があるのに対し、
Web3
ではデータをユーザーが所有します。
このような新たな概念でデータ構造を考えていくように筆者も日々脳内転生に励んでいます。
それでは Anchor の開発環境を整えてみます。
avm
のインストール
$ cargo install --git https://github.com/project-serum/anchor avm --locked --force
Linuxなどの場合以下のライブラリのインストールが必要になることがあります。
cargo install
が失敗した場合、以下のコマンドを試してみて下さい。
$ sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade && sudo apt-get install -y pkg-config build-essential libudev-dev
Anchor のインストールとバージョン管理
$ avm install latest
$ avm use latest
バージョンの確認
$ anchor --version
Anchor プロジェクトを作る
anchor init {プロジェクト名}
で新規 Anchor プロジェクトを作成します。
ここでは first_contract
というプロジェクト名を使います。
$ anchor init first_contract
yarn install v1.22.19
warning package.json: No license field
info No lockfile found.
warning No license field
[1/4] Resolving packages...
[2/4] Fetching packages...
[3/4] Linking dependencies...
warning "@project-serum/anchor > @solana/web3.js > react-native-url-polyfill@1.3.0" has unmet peer dependency "react-native@*".
[4/4] Building fresh packages...
success Saved lockfile.
Done in 14.26s.
Initialized empty Git repository in /home/fumi/dev/rust/first_contract/.git/
first_contract initialized
anchor init
が失敗する場合は node
と yarn
がインストールされていることを確認してください。
Node バージョン確認
$ node -v
v18.7.0
Yarn バージョン確認
$ yarn -v
1.22.19
Anchor フレームワークの構造
anchor init
で生成されたプロジェクトのディレクトリ構造は以下のようになっています。
├── Anchor.toml
├── Cargo.lock
├── Cargo.toml
├── app
├── migrations
│ └── deploy.ts
├── package.json
├── programs
│ └── first_contract
│ ├── Cargo.toml
│ ├── Xargo.toml
│ └── src
│ └── lib.rs
├── tests
│ └── first_contract.ts
├── tsconfig.json
└── yarn.lock
スマートコントラクトを実際に書き込む部分は programs
ディレクトリになります。
スマートコントラクトのテンプレート
デフォルトで以下のコントラクトが生成されます。
Achor フレームワークでは基本的に、
コントラクトのロジック部分のみを書けば動作するようにしてくれています。
programs/first_contract/src/lib.rs
use anchor_lang::prelude::*;
declare_id!("Fg6PaFpoGXkYsidMpWTK6W2BeZ7FEfcYkg476zPFsLnS");
#[program]
pub mod first_contract {
use super::*;
pub fn initialize(ctx: Context<Initialize>) -> Result<()> {
Ok(())
}
}
#[derive(Accounts)]
pub struct Initialize {}
このままビルドしてテストをすることができるので、
まずは動作確認をしてみます。
Anchor Test の実行
anchor test
コマンドで、
ビルド、デプロイ、テストが実行されます。
$ anchor test
first_contract
Your transaction signature 3xFXGqebu8qNSD8jM1iuxfe81fr4CvpVE9d3DTAmpDCjHTNgQpnv2DgqYj4EEDJHMSZuLku7anpNad3P7r7vrzmT
✔ Is initialized! (429ms)
1 passing (431ms)
Done in 5.58s.
テストが起動しない場合には以下のパッケージをインストールしてみてください。
yarn add ts-mocha
Solana のネットワークは主に以下の4つがあります。
環境 | url |
---|---|
ローカル環境 | localhost |
テスト環境 | testnet |
DEV環境 | devnet |
本番環境 | testnet |
その他にも GenesysGo
などが提供するネットワークもあります。
solana config get
で現在接続しているネットワークを確認してみます
$ solana config get
Config File: ~/.config/solana/cli/config.yml
RPC URL: http://localhost:8899
WebSocket URL: ws://localhost:8900/ (computed)
Keypair Path: ~/.config/solana/id.json
Commitment: confirmed
ローカルネットワークを使う場合
Solana Test Validator の起動
別のターミナルでSolana のローカルテスト環境を用意します。
$ solana-test-validator
Solana ネットワークを変更する
$ solana config set --url localhost
Anchor ビルド&デプロイ
$ anchor build
$ anchor deploy
これで Solana スマートコントラクト開発を行う準備が整いました🎉