はじめに
この記事ではランサムウェア対策TIPSをご紹介します。
Boxを活用したランサムウェア対策や復旧方法について確認していきます。
- Boxが安全な理由
- 感染予防策
- 暗号化からの復旧
- ファイル/フォルダ削除からの復旧
Boxが安全な理由
Boxでファイルを管理することはオンプレミスで管理するよりも安全と言えます。
もしBoxにランサムウェアがアップロードされたとしても、Boxに保存されたファイルは保存時に暗号化されており、プログラムを実行可能な環境もないためです。
そのため暗号化されたファイルが他のユーザーと共有される可能性はありますが、ランサムウェアがBoxのクラウドストレージ内で実行され、拡散するといったことはありません。
感染予防策
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メールの添付ファイル対策
マルウェアの侵入にメールの添付ファイルが利用されるケースは非常に多いです。
メール添付ファイルからの感染対策にはメーラーからPCに直接ファイルを保存せず、連携アプリを利用してBox上に保存する方法があります。- Box for Outlook
- Box for Google Workspace
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ファイルリクエストリンクを活用する
ファイルリクエストリンクを活用することでBoxアカウントを持たない相手からもファイルを共有してもらうことが可能です。
相手からアップロードされたファイルは指定したBoxフォルダ上に保存されます。
ファイル共有にBoxを活用することでマルウェア感染を防止するだけでなく、PPAPから脱却したスマートなビジネスパーソンに見えるメリットもあります。
暗号化からの復旧
万が一ファイルの同期などによって暗号化されてしまった場合でも復旧方法があります。
Boxは版管理を行っているため、簡単に過去のバージョンに戻すことが可能です。
ファイル/フォルダ削除からの復旧
もしもBox上にあるファイルが削除されてしまった場合でも復旧は可能です。
Box上から削除されたファイルはごみ箱へ移動されるため、完全に削除はされません。
ごみ箱からファイルを復旧することで元の場所へ戻すことが可能です。
またオプションであるBox Governanceを利用することでごみ箱からの削除を不可とする設定も可能です。
まとめ
以上の通り、Boxを利用した感染からの予防策や万一の場合のファイルの復旧方法をご紹介しました。
当然ですがBoxだけサイバー空間における脅威をすべて払拭できるわけではないので、多層防御といった基本的なサイバーセキュリティ対策は必要です。
しかしファイルをBox上で管理することは加速度的に脅威度を増しているランサムウェアからのファイル保護にも大きく貢献することができます。
本記事を参考にBoxを活用したランサムウェア対策をご検討いただければ幸いです。