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Microsoft Build 2025 Data & Analytics領域まとめ

Last updated at Posted at 2025-05-20

シアトルで5/19週に開催しているMicrosoft Buildに参加しました。イベントでの(主に)Data & Analytics領域についてのまとめです。
(会社の公式発表ではなく)一個人の見解なのでご注意ください。
※ 徐々に追記していこうと思います。

こちらが公式情報です。

Opening keynote

Opening keynoteに関してです。動画リンクです。

全体

今年のテーマは 「open agentic web」 です。keynote冒頭で話している写真です。
image.png

"open"や"web"という点には言及していませんが、「agentic」をlevel別に説明しているスライドです。
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「open agentic web」は、AIエージェントがオープンな標準、プロトコル、およびコンポーネントを通じて、多様なエージェントが互いに、そしてウェブ上のコンテンツやサービスと連携し、開発者が革新的なアプリケーションを構築できる、分散型のウェブのあり方を目指すビジョン、といったところでしょうか。
例えば、「オープンな」という点でオープンソース化に関する発表がいくつかありました(WSLやGitHub Coplilot Chatのコア機能)。また、オープンなプロトコルという点では、MCP (Model Context Protocol)関連の内容であったり、新たなNLWeb(Agentic WebにおけるHTMLのような役割を果たす新しいオープンプロジェクト)についての発表がありました。

keynoteの構成は以下のスライドに沿っており、
image.png

以下の順番で説明をしています。

  1. Developer tools
  2. Apps and agents
  3. AI platform
  4. Data
  5. Infrastructure

Data (& Analytics)部分

ここからが本記事の本題です。

全体

Data & Analytics 領域を以下のスライドで説明。
image.png

以下で分類しています。

  • Turnkey(カギを回すとすぐに使えるという意味)
    • Microsoft Fabric
  • Control and customization
    • Azure Databases
    • Azure Databricks

Foundry connection for Azure Cosmos DB

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Azure AI Agent Serviceを使った会話スレッドを、Azure AI Foundry SDKを使用して、Azure Cosmos DBアカウントに安全に保存・管理することが可能。今までは、Microsoftマネージド(ユーザが管理できない)のAzure Cosmos DBに保存されていましたが、ユーザ指定(BYO: Bring Your Own)のAzure Cosmos DB に保存できるようになります。

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Foundry connection for Azure Databricks

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Azure AI Foundryを使用して、Microsoft Azure Databricksに保存されているエンタープライズデータを活用するAIエージェントを簡単に作成できるようになります。
エージェントはAzure Databricks内でデータサイエンティストのSparkジョブを活用可能に。また、エージェントはAzure DatabricksのGenie roomsを使用して、自然言語クエリ(NLQ)を通じてデータと対話可能になります。

Gen-AI powered reasoning in PostgreSQL

PostgreSQL クエリ内に直接 LLM (大規模言語モデル) の応答を統合(スライド画像のazure_ai.generate関数など)。
また、VS Code内で PostgreSQL データベースをより簡単に管理できるようにする新しい機能がプレビューとして登場。これにより、GitHub Copilot が PostgreSQL に機能拡張。

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Cosmos DB in Fabric

Fabric での Azure Cosmos DB (NoSQL) のPublic Preview開始。この連携により、構造化データや分析データと同様に、半構造化データを Fabric に取り込むことができ、AI 対応強化の一環という感じです。
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Previewの申し込みForm(会場に映っていたQRコードの先はここだけFormでし)

Digital twin builder

Digital twin builder が Microsoft Fabric Real-Time Intelligence 内の新機能としてPublic Preview開始。
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現実世界の環境のデジタル表現を構築および管理するノーコード/ローコードインターフェースを提供。
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Shortcut transformations in OneLake

OneLake でデータを仮想化しつつ、データ形式を Delta Lake 形式に変換したり、AI 駆動の変換(要約、翻訳、ドキュメント分類など)を適用可能(Public Preview)。keynote内で"AI Driven ETL"と呼んでいます。

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Chat with your data

「Chat with user data」機能が Power BI および Copilot Studio に拡張(Public Preview)。

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デモ画像がわかりやすいです(Power BI上のCopilot)。
Power BI

image.png

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また、Fabric データエージェントを、Microsoft Copilot Studio でカスタムエージェントに追加可能になります(今後数週間以内にプレビューで利用可能)。

Day 2 Keynote

Data & Analytics領域、そんなに多くなかったと思います。抜けているかもしれません。

Azure AI Foundry Agent Factoryを使ったデモ

Fabric上のCosmos DBにAgentのログが保存されていることを紹介。Cosmos DBやMicrosoft Fabric、Azure Data Bricksに保存できることが紹介されました(Cosmos DBがMicrosoft Fabricでも利用可能)。これはAgentのついでに紹介した程度。
image.png

Data関連の紹介

PostgreSQLのSQLでベクトル検索と属性検索でのJoinなどを紹介。
image.png

また、Fabric上で異なるデータソース(OneLake内のCosmos DBデータとミラーリングされたPostgreSQLデータ)を組み合わせてセマンティックモデルを作成し、イベントに関する詳細なレポートを生成し、インサイトを得るPowerBIデモが示されました(デモはPowerBI部分だけなので、裏の動きデモなし)。

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