はじめに:情報を“箱”にしまうってどういうこと?
プログラミングを大学生の時に学んで、最初に戸惑ったのが「変数って何?」という概念でした。
副店長として集計や集約業務をしていたとき、数字を一時的に持たせて、あとで使い回したくなる場面がたくさんあったんです。
変数とは「データをしまう箱」
変数は、値(数値・文字列など)を一時的に保存しておける“箱”のようなもの。
たとえば「売上合計」や「処理した件数」などを途中で記録しておきたいときに使います。
Dim total As Integer
total = 15000
MsgBox total
データ型とは「どんな中身を入れるか」の種類
変数には、どんなタイプのデータを入れるかを決める「データ型」があります。主な型は以下の通り:
型名 | 内容 | 例 |
---|---|---|
Integer | 整数 | 100, -5 |
Double | 小数 | 3.14 |
String | 文字列 | "浩輔", "請求書" |
Boolean | 真偽値 | True, False |
宣言方法を覚えよう
VBAでは通常、Dim
を使って変数を宣言します。
Dim price As Double
price = 2980.5
これで、価格として小数を扱える変数が定義されます。
小話:変数なしでは自動化はむずかしい
たとえば売上の平均を出したいとき、複数の値を足して数えて…とやっていると、一時保存して計算する“場所”がないとコードが書けないんです。
この「箱」を使って初めて、処理の流れが管理できるようになります。
変数名のつけ方
おすすめは「意味が伝わる名前」を使うこと。
✅ 良い例:totalAmount
, staffCount
, invoiceDate
❌ 悪い例:a
, x
, temp1
自分の未来のためにも、読み返しやすいコードを書くことが大事です。
私は基本的に全て英語で変数を設定しますが、日本人ならではということで日本語で変数を設定する方もいます。
次回:条件によって処理を分けてみよう
第6回では、If~Then
やSelect Case
などの条件分岐構文に挑戦。
「条件によって処理を変える」ことができるようになると、VBAは一気に“便利に”なります!