LoginSignup
3
3

More than 5 years have passed since last update.

IPv6通信への移行について

Last updated at Posted at 2017-12-03

勉強メモ。
執筆途中なのでご意見あれば参考にしたく。

IPv6 over IPv4技術とは

  • 孤立しているIPv6 Network間を既存のIPv4 Networkで橋渡しする技術
  • 具体的な技術としては、6rdなどがある。

6rd方式とは

  • 6to4(RFC3050)をベースに、任意䛾prefixを使用可能にしたstateless tunnel
    • 6rd CPE間で直接通信が可能
    • 「ISPの6rd prefix」+「IPv4 Addressを16進数で表示」がISPから渡されるIPv6 Prefixで、それに「ホストID」を付け加えた形でIP Addressが表現される。 6rd.jpg

IPv4 over IPv6技術とは

  • 孤立しているIPv4 Network間をIPv6 Networkで橋渡しする技術
    • IPv4 AddressとIPv6 Addressの間には互換性がないので、IPv4のノードとIPv6のノードは直接、相互接続できない
    • IPv4 Addressの枯渇が世界的に見えてきているため、IPv6 Addressへの移行は急務となってきている
  • とはいえ、IPv6 Networkに一瞬にして切り替えたり広げたりすることはできない
    • IPv4 Addressでしか動かないノードが残ったりするものもあるため、移行するためのコスト等のハードルが高い
  • IPv4 NetworkからIPv6 Addressへの移行にあたり、まずIPv4 AddressとIPv6 Addressが共存する技術が必要であり、そのひとつがIPv4 over IPv6技術である

MAP-E(Mapping Address and Port Encapsulation)

  • IPv6 Adrress ⇔ IPv4 Addressのステートレス変換(SAM:Stateless Address Mapping)
  • NAPTによるIPv4 Address共有

IPv4からIPv6への移行方法(例)

 下記の資料によれば、次のような移行方法があります。
 IPv6 Transition and Co-existent with IPv4(Ciscoの資料)

STEP0:現状のIPv4 Network

  • ホームネットワーク、ISP、インターネットを含めて、IPv4 Networkで構成されている。 IPv4ネットワーク.jpg

STEP1:IPv6 over IPv4 Tunnel

  • ホームネットワークにIPv6 Networkが共存するようになり、ISPのIPv6 Backborn NetworkにIPv6 over IPv4トンネルで接続し、IPv6のインターネット網に抜けるようになる。
  • この時、ISPはIPv6 Network用の設備を投資する必要があるためハードルが高い
    IPv6overIPv4ネットワーク.jpg

  • そこで、IPv4インフラ設備を有効活用する方針を取ることで、投資を抑えて移行へのハードルを下げることも考えられている。

  • 6rdなどのIPv6 over IPv4トンネルを利用することでIPv6サービスの提供を容易にする。

  • ユーザ側にはIPv4/IPv6 Dual Stack環境を提供。

IPv6overIPv4ネットワーク2.jpg

STEP2:IPv4/IPv6 Dual Stack

  • ISPの設備をIPv4/IPv6 Dual Stack化する。 IPv6overIPv4 dualstack.jpg

STEP3:IPv4 over IPv6技術の利用

  • このフェーズはIPv6 Networkが拡張し始めて、IPv4 Networkの規模が縮小しつつあるフェーズ。
  • ただしユーザ環境も未だにIPv4 Networkの環境が残っているので、ISPとしてはこれらのユーザに対してサービスを提供し続ける必要もある。
  • MAP-EなどのIPv4 over IPv6トンネルを利用することで、IPv6インフラ上でIPv4通信を提供できるようにする。 IPv4overIPv6ネットワーク2.jpg

STEP4:IPv6移行完了

IPv6ネットワーク.jpg

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3