GitHub導入ガイド:ユーザー作成からソース管理まで
はじめに
GitHubは、ソースコード管理を効率化し、チームのコラボレーションを促進するための強力なツールです。この記事では、同じ企業内の別チームがすでに導入しているGitHubを利用して、あなたのチームがスムーズに導入できるように手順を説明します。
ステップ1:GitHubアカウントの作成
- GitHubの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。
- 必要な情報(ユーザー名、メールアドレス、パスワード)を入力して、アカウントを作成します。
- メールアドレスの確認を行い、GitHubアカウントを有効化します。
ステップ2:組織の管理者にユーザー追加を依頼
- 組織の管理者に連絡し、あなたのGitHubユーザー名を伝えて、組織にユーザー追加を依頼します。
- 管理者がユーザー追加を行うと、組織のメンバーとして招待メールが届きます。
- 招待メールを確認し、リンクをクリックして招待を受け入れます。
ステップ3:リポジトリの作成依頼
- 管理者に新しいリポジトリの作成を依頼します。リポジトリ名、公開/非公開の設定などを伝えます。
- 管理者がリポジトリを作成し、あなたをコラボレーターとして追加します。
- 招待メールを確認し、リポジトリへのアクセスを確認します。
ステップ4:Gitのインストールと設定
- Gitの公式サイトからGitをダウンロードし、インストールします。
- インストール後、ターミナル(コマンドプロンプト)を開き、次のコマンドを実行してGitの設定を行います。
git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your.email@example.com"
ステップ5:SSHキーの生成と設定
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SSHキーの生成
ターミナル(コマンドプロンプト)を開き、次のコマンドを実行してSSHキーを生成します。メールアドレスはGitHubに登録しているものを使用します。ssh-keygen -t rsa -b 4096 -C "your.email@example.com"
コマンドを実行すると、キーの保存場所を尋ねられます。デフォルトの保存場所(
~/.ssh/id_rsa
)を使用します。また、パスフレーズを設定することも推奨されます。 -
SSHエージェントの開始
次のコマンドでSSHエージェントを開始し、生成したSSHキーを追加します。eval "$(ssh-agent -s)" ssh-add ~/.ssh/id_rsa
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SSHキーのコピー
SSH公開キーをクリップボードにコピーします。pbcopy < ~/.ssh/id_rsa.pub # MacOS cat ~/.ssh/id_rsa.pub | clip # Windows xclip -sel clip < ~/.ssh/id_rsa.pub # Linux
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GitHubアカウントにSSHキーを追加
GitHubの設定ページ(SSH and GPG keys)に移動し、「New SSH key」ボタンをクリックします。キーのタイトルを入力し、コピーした公開キーをペーストして「Add SSH key」ボタンをクリックします。
ステップ6:リポジトリのクローン(SSH接続)
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SSH URLをコピー
クローンしたいリポジトリのページに移動し、「Code」ボタンをクリックして、SSHのURLをコピーします。 -
リポジトリをクローン
ターミナルを開き、次のコマンドを実行してリポジトリをクローンします。git clone git@github.com:organization/repository.git
ステップ7:ローカル設定
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Git設定の確認
クローンしたリポジトリのディレクトリに移動し、Gitの設定を確認します。cd repository git config --list
必要に応じて、ローカルリポジトリ固有の設定を行います。
git config user.name "Your Name" git config user.email "your.email@example.com"
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.gitignore
ファイルの作成
ローカル開発環境固有のファイルやディレクトリをGitの追跡対象から除外するために、.gitignore
ファイルを作成します。以下は一般的な例です。touch .gitignore echo "node_modules/" >> .gitignore echo ".env" >> .gitignore echo "*.log" >> .gitignore
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ブランチ設定
新しいブランチを作成し、ブランチ戦略に従って作業を開始します。git checkout -b feature/your-feature-name
ステップ8:変更のコミットとプッシュ
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変更のステージング
ファイルを編集し、次のコマンドで変更をステージングします。git add .
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変更のコミット
変更をコミットします。git commit -m "Add a descriptive message about the changes"
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変更のプッシュ
変更をリモートリポジトリにプッシュします。git push origin feature/your-feature-name
ステップ9:プルリクエストの作成
- GitHubのリポジトリページにアクセスし、「New pull request」ボタンをクリックします。
- プルリクエストのベースブランチと比較するブランチを選択し、変更内容を確認します。
- プルリクエストのタイトルと詳細を記入し、「Create pull request」ボタンをクリックします。
必要なドキュメント
- Git使用ガイド: Gitの基本コマンドと操作方法を記載。
- ブランチ戦略ドキュメント: チームのブランチ戦略と運用ルールを記載。
- コミットメッセージガイドライン: 一貫したコミットメッセージを推奨。
- コードレビューガイドライン: プルリクエストのレビュー方法と基準を記載。
まとめ
GitHubの導入は、チーム全体の開発効率を向上させ、コードの品質を保つために非常に有用です。上記の手順に従って、スムーズな導入と運用を目指しましょう。Gitの基本操作やブランチ戦略を理解し、チーム全員が効率的にコラボレーションできる環境を整えましょう。