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Qiita×Findy記事投稿キャンペーン 「自分のエンジニアとしてのキャリアを振り返ろう!」

新卒1年目でAWS全12冠+セキスペ合格してできるようになったこと

Last updated at Posted at 2024-03-09

新卒1年目の駆け出しインフラエンジニアです。

IPアドレスって何?EC2って何?という状態からIPA試験及びAWSの勉強を積み重ね、ついにAWS全12冠制覇を達成しました。

記念に資格勉強を通してできるようになったこと、
モチベーションの保ち方、
および今後の目標について書いてみます。

勉強のコツは以下記事で投稿したのでご覧ください。

動機

同じプロジェクトのAWSトップエンジニアの先輩(12冠も達成済み)に憧れて、知識だけでも追いつこうと12冠を目指しました。また、自分の名前が会社のHPに掲載されるのかっこいい!と思い、モチベーションにしました。

合格履歴

試験名 受験日 スコア 勉強時間 難易度
応用情報技術者試験 2023/4/16 午前81.25
午後83.00
50時間 ★★★★
基本情報技術者試験 2023/4/23 科目A:895
科目B:865
50時間 ★★★
AWS Certified Cloud Practitioner 2023/06/17 918 25時間 ★★
AWS Certified Solutions Architect - Associate 2023/07/08 819 20時間 ★★
AWS Certified Developer - Associate 2023/08/05 780 15時間 ★★
AWS Certified SysOps Administrator - Associate 2023/08/20 755 15時間 ★★
情報処理安全確保支援士試験 2023/10/8 午前Ⅱ:76.00
午後:68
80時間 ★★★★★
AWS Certified DevOps Engineer - Professional 2023/11/18 782 25時間 ★★★
AWS Certified Solutions Architect - Professional 2023/12/09 779 25時間 ★★★
AWS Certified Security - Specialty 2024/01/08 799 5時間
AWS Certified Database - Specialty 2024/01/28 803 15時間 ★★
AWS Certified Advanced Networking - Specialty 2024/02/12 784 25時間 ★★★★
AWS Certified: SAP on AWS - Specialty 2024/02/12 932 15時間 ★★
AWS Certified Data Analytics - Specialty 2024/02/25 826 15時間 ★★
AWS Certified Machine Learning - Specialty 2024/03/09 807 10時間 ★★

ITについて何も知らない状態からスタートしましたが、入社前の春休みに猛勉強し、応用情報と基本情報を同時受験しました。ここでのW合格が自信となり、資格勉強を継続できました。

お正月をだらだら過ごした結果 ANSに2回も落ちて心が折れそうでしたが、あきらめず最後まで努力を継続することで、年度内に12冠達成できました。特に2月は80時間残業しながら3つの資格に合格でき、振り返るととても充実した一ヶ月になりました。暇だとサボりがちですが、忙しい時ほど試験勉強も頑張れるものなのですね。

お尻に火がつかないとやる気が出ず、全体的にギリギリを攻めているため、点数的には他の12冠達成者より低めです。

試験勉強を通してできるようになったこと

1. 会話の意味が分かる

職場の会議や飲み会では、FargateやS3、CICD等、専門用語が飛び交っています。配属当初は呪文のようで全く意味が分かりませんでしたが、アソシエイトレベルの資格を取ると意味が分かるようになり、会話を楽しめるようになりました。また、基本情報や応用情報で学んだIT用語もたくさん登場し、勉強した効果を実感できました。

2. 全体像が分かる

試験勉強を通して各サービスの役割を覚えることで、システムの全体像が分かるようになりました。例えば、ELBで負荷分散して、背後にあるEC2にリクエストが届き、データの種類に応じてAurorやDynamoDB、S3等のストレージやDBを使い分け、CloudWatchやCloudTrail、GuardDuty等で監視を行う、といった感じです。ブラックボックスだったシステムの全体像がつかめることで、自分が設計を担当しているサービスの役割が分かり、仕事にやりがいが生まれました。
基本情報や応用情報では、ネットワークからアプリ・マネジメントまで、ITの全体像を学習しました。その結果、インフラエンジニアがどのような役割を果たしているか、立ち位置が分かるようになりました。
情報安全確保支援士試験では、様々な脅威やその対策を一通り学習し、Shield等のセキュリティ関連サービスの目的や大切さが分かるようになりました。普段使っているSSOの仕組みも知れて面白かったです。

3. AWSのベストプラクティスが分かる

資格試験ではAWSのベストプラクティスとして、目的に応じた様々な構成を学べます。コストを削減したいとき、セキュリティを担保したいとき、どのような構成にすれば良いか分かるようになります。実務で経験できる構成・サービスは限られてていますが、資格試験を通して浅くて広い知識を身に着けられました。特にシステム方式設計工程でどの構成が良いか検討する際、ベストプラクティスに関する知識は大いに役立ちました。(逆に自分が設計担当した箇所がDOP本番で出題されたこともありました。)

4. プロとしての自覚が生まれる

プロレベルの資格に合格すると、1年目だから分からないという言い訳は通用しません。このため、責任感を持って仕事に取り組めるようになりました。また、資格で得た知識をもとにこの仕事を経験したいと手をあげることで、クラウド利用料の見積もりやCDKを用いたCICDパイプラインの構築など、面白い仕事を任せてもらえました。試験勉強で各サービスの概要について学んでいたので、知らない単語に戸惑ったりせず、クラウド利用料の見積もり作業をスムーズに進められました。CICDパイプラインの構築では、DOPで学んだ知識がかなり役立ちました。

5. 様々な仕事に携わるチャンスが生まれる

任された仕事を素早くこなすことで、他のメンバーのヘルプとして様々なサービスの構築に携われました。具体的には、FargateやLambda、(Aurora、DynamoDBの一部)、CloudWatch AlarmやEventBridgeによる監視、KinesisによるS3へのログ転送、Stepfunctionによるジョブフロー、Secrets Manager + Lambdaによるシークレットのローテーション等、CDKを用いた様々なサービスの構築作業を経験できました。試験勉強で各サービスの概要を学んでいたため、素早くキャッチアップし、構築を進められました。

(6. TOEICの点数がアップする)

Udemyの問題集を用いて勉強しました。プロレベル・スペシャリティレベルの問題集は日本語版がなかったため、英語の問題集で勉強しました。その結果、リーディング速度が向上し、TOEIC社内模試の点数が855点から870点にアップしました。AWS以外では英語に触れていなかったので、思わぬ結果に驚きました。CDK公式リファレンス等、英語のAWSドキュメントもスムーズに読めるようになり、資格勉強を通した英語学習は実務でも役立ちました。

資格勉強だけではできないこと

資格では具体的な設定値は一部しか学べないため、試験勉強をしたからといってすぐにAWSの構築ができるわけではありません。構築作業では、公式ドキュメントを読みながら、地道なトライ&エラーの繰り返しが必要です。ただ、サービス名やサービスの概要を知っているため、分かりにくい公式ドキュメントを読むハードルが下がります。

モチベーションの保ち方

1. 申し込んでから考える

私は大学時代、ハーフマラソンは短いという風潮があるちょっと頭のおかしいランニングサークルに所属していました。サークルには、毎年のように100kmのウルトラマラソンを完走している凄い先輩がいました。私も先輩みたいに100㎞を走ってみたい!と思い、先輩に100kmを完走する秘訣をインタビューしました。この時教えていただいた次の言葉のおかげで、無事100kmのウルトラマラソンを完走できました。

「申し込んでから考えよう。大丈夫。何とかなるよ」

AWS試験も同様です。申し込んでから勉強しましょう。申し込みをして強制的に期限を決めると、勉強にも身が入ります。私の会社では合格したら受験料を負担してくれますが、落ちたら自腹です。1万5千円(半額バウチャーないと3万円)失いたくなければ勉強しましょう。正気に戻ってはいけません。合格して気分がいいうちに即、次の試験を申し込みましょう。

2. 12冠達成することを周囲の人に宣言する。

家族や同期など、周囲の人に12冠取得することを宣言しましょう。上司に宣言したら、もう逃げられません。

3. リズムをつくる

1年で12冠達成するには、月1ペースの受験が必要です。3回か4回合格すると、自然と資格を受けるリズムができ、毎月の目標となります。合格できない月があったら気持ち悪くてイライラするくらいがちょうどよいです。

4. 12冠取った後のことを妄想する

12冠取得したら、どや顔でQiitaにポエムを書いたり、発表会のネタにしたり、飲み会で自慢したり、会社のHPに自分の名前が載ってお偉いさんに認知してもらったりなど、取得後のことを妄想しましょう。

今後の目標

2年目の目標

ガンガン勉強できるのは若い間だけなので、ネスぺやLPIC、CCNA等の資格を通し、インフラエンジニアとしての基礎力向上に取り組みたいです。AIにも興味があるので、G検定やE資格等にもチャレンジしたいです。AWS Jr. Champions 目指して、アウトプットの習慣化や外部講演にも取り組みたいです。

5年後、10年後の目標

現在はクラウド案件がたくさんありますが、10年後にはクラウドバブルも終わり、案件数も落ち着くと思います。また、量子コンピュータやIWONといった新技術も、いよいよ商用化して普及し始めるのではと思います。AIはさらなる進化を見せ、様々な案件で当たり前のように使われるようになると感じます。このような未来を想像したとき、インフラ×AIのスペシャリストとして、IWONを用いた大規模生成AIネットワークの構築等、最新技術を用いた国際的なプロジェクトに携われたら嬉しいなと思っています。

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