Android Studio Jellyfishの安定版がリリースされ、Geminiが標準搭載されたようなので触ってみました。
どんなことができるのか把握するためのただの自分用メモです。
セットアップ
こちらを参考にセットアップできます。
使用する際には、自分のプロジェクトを参照するか選べるようになっています。プロダクトに使う場合は参照させないようにした方が良いでしょう。
チャット
ChatGPTのようなチャットボットです。
以前は変数名など考えるのが面倒な時にChatGPTに投げていたのですが、全てAndroid Studioで完結するようになったので地味にありがたく使っています。
またコードを書かせたら、コードブロックの下にそのコードに関するオプションが出てきます。
- コピー
- エディタ側のカーソルが当たっている箇所に貼り付け
- 新しいファイルを作成してそこに貼り付け
- Explore in Playground(これはよくわからなかったのでGeminiに聞いてみました)
生成されたコードをそのまま使うことはほぼ無いかと思うので使用機会は少なそうですが、こういったオプションを使えることは覚えておくと良いかもしれません。
コーディングサポート
またエディタ側で右クリックしてGeminiアクションから2つのアクションが行えます。
- Explain Code
どういったコードなのか説明してくれます。ソース読む時に役立つかもしれない。
- Suggest Improvements
コードの改善点を指摘してくれます。リファクタリングに役立つかもしれない。
注意点としては、それぞれそのまま投げると英語回答で返ってくるので、答えてもらった後「上記の回答を日本語訳して」とか投げた方が読みやすいです。
エラーの説明
- コード上のエラー
エラーにカーソルを合わせると「Ask Gemini」の項目が表示されます。
これを押すと上記チャットに質問が自動入力されます。
エラーの内容が全くわからん、という初学者のうちは良さそう。
- クラッシュ等のエラー
logcatでErrorの横にGeminiに聞くオプションが追加されました。
こちらもクリックするとチャットに質問が飛びます。
Koala Preview版で追加された機能
- Document Code
選択した部分に応じてファイルの末尾に内容を記述したドキュメントを書いてくれます。
diffが表示されるので、左上でAccept All Changesを押せば反映されます。
- Comment Code
選択部分のコードを理解してコメントを追加する機能...のはず。
カーソルがどこに当たっているかで内容が結構変わる上、何かよく見る内容を説明するコメントとは違う気がする。
こちらもdiffで事前に表示してくれます。
今後追加予定の機能
Google I/O 2024で発表された機能です。
-
リファクタリング
transformという機能が追加され、そこに"simplify and make idiomatic"と入力するとリファクタリングしてくれる機能。 -
Composeビュー自動生成
チャットに対して画像データを読み込ませることで、自動でComposeのビューを作ってくれる機能。
これが本実装されたら開発効率爆上がりしそうで一番期待の機能です。
以下動画参照
https://www.youtube.com/watch?v=ddcZnW1HKUY
まとめ
まだちょっと触ったくらいなので実用性がどれほどなのか分かりませんが、これを無料で使えるというのは特に個人開発者などにはかなり良さそうです。
Android開発者は今後これを使うのがスタンダードになるかもしれません。