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DockerでVMへのリバースプロキシ

Last updated at Posted at 2020-08-13

前回:VMサーバーをコンテナに移行する計画
これはそろそろDockerを使えるようになりたい筆者の試行錯誤の軌跡です。

あらすじ

VMサーバー群をコンテナに置き換えるために、一旦コンテナからVMへリバースプロキシしたい。

Untitled(3) (1).png
画像のようにnginxのコンテナを起動し、VMにリバースプロキシするよう設定し、http系のアクセスがVMからコンテナに向くよう変更しました。
が、つながりませんでした。
ブラウザにはERR_SSL_PROTOCOL_ERRORと表示されており、コンテナのnginxは文字化けしていて解読できませんでした。

とりあえず進展があったので記事にしますが、正しい理屈はまだ理解しておらず、うまく動いたケースの分析を根拠にしています。

原因①SSL証明書のインストール場所

SSL証明書がDeployにしかないためにエラーになったのだと思います。
コンテナのリバースプロキシを挟む前はDeployがWANからの窓口になっていたので、Deployに全サービスのSSL証明書がインストールされています。
また、常時SSLにしており、HTTPでDeployにアクセスすると、HSTSを設定した上でHTTPSのアクセスへリダイレクトします。
だからブラウザはHTTPSで通信しますが、リバースプロキシサーバーにSSL証明書がないので、認証できないですね。

  • HTTPSでアクセスしなければならない
  • 認証できない

の板挟みでエラーになっていたと推測できます。

原因②凡ミス

SSL証明書をDeployからコンテナのリバースプロキシに移動しましたが、エラーは解消されませんでした。
このとき、コンテナのリバースプロキシは以下のような設定をしていました。

server {
    listen       80;
    listen [::]:80;
    server_name  [ドメイン名];

    include /etc/nginx/params/hsts_params;
    return 301 https://$host$request_uri;
}

server {
    listen       443 ssl;
    listen [::]:443 ssl;
    server_name  [ドメイン名];
    root         /var/www/html;

    ssl_protocols              TLSv1 TLSv1.1 TLSv1.2;
    ssl_prefer_server_ciphers  on;
    ssl_ciphers                'ECDHE+RSAGCM:ECDH+AESGCM:DH+AESGCM:ECDH+AES256:DH+AES256:ECDH+AES128:DH+AES:!aNULL!eNull:!EXPORT:!DES:!3DES:!MD5:!DSS';
    ssl_dhparam                /etc/nginx/ssl/dhparam.pem;
    ssl_certificate            /etc/letsencrypt/live/[ドメイン]/fullchain.pem;
    ssl_certificate_key        /etc/letsencrypt/live/[ドメイン]/privkey.pem;

    location / {
    	include /etc/nginx/params/proxy_params;
        proxy_pass http://[DeployのローカルIP];
    }

}

おわかりいただけたでしょうか。

ブラウザからHTTPでアクセスしたとしましょう。

  1. 1つめのserverセクションにより、HTTPSにリダイレクトされます。
  2. HTTPSでのアクセスになり、2つめのserverセクションに処理され、DeployHTTPで転送します。
  3. HTTPを受けたDeployも常時SSL設定のため、HTTPSでのリダイレクト指示を出します。

この3ステップで無限ループができていました。
上記設定ファイルのDeployへの転送をHTTPSにしてあげる、もしくはDeployでHTTPも受け入れるようにすれば問題解決です。
(どっちがベターなのかわかりません。教えていただけると幸いです。)
(前者だとリバースプロキシサーバーにも転送先にもSSL証明書が必要になってしまうので、後者のほうがいいのかなと思っています。)

今後の展望

これでとりあえず、コンテナのリバースプロキシを介して、VMサーバー群をこれまでどおり使えるようになりました。
あとはサービスを一つずつコンテナにして、リバースプロキシの向きを変えるという作業の繰り返しになります。
大きく分類して、

  • PHP製のアプリケーション(owncloud)
  • Ruby制のアプリケーション(gitlab)
  • Python制のアプリケーション
  • Node.js制のアプリケーション
  • 静的コンテンツ

の5種類コンテンツがあります。
順に取り上げて作業していきます。

次回:VMのgitlabをコンテナへ(ついでにバージョンアップ 12.0.3→13.2.4)(ついでにdocker-compose)

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