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【Python3エンジニア認定基礎試験】12. 仮想環境とパッケージ

Last updated at Posted at 2024-08-31

12.1 はじめに

Pythonアプリケーションは、特定のバージョンのライブラリやモジュールを必要とすることがあります。
たとえば、アプリケーションAがバージョン1.0、アプリケーションBがバージョン2.0を要求する場合、同じPython環境では両者の依存関係が衝突します。
これを解決するために仮想環境を使い、各アプリケーションに独自のPython環境を設定することで、それぞれ異なるバージョンのモジュールを利用できるようにします。

12.2 仮想環境の作成

仮想環境はvenvモジュールを使用して作成します。具体的な手順は以下の通りです:

任意のディレクトリで仮想環境を作成するには、次のコマンドを実行します:

python -m venv tutorial-env

これにより、tutorial-envというディレクトリが作成され、その中にPythonインタプリタと関連ファイルが配置されます。

仮想環境を有効化

Windowsの場合:

tutorial-env\Scripts\activate

UnixまたはMac OSの場合:

source tutorial-env/bin/activate

有効化すると、シェルのプロンプトに仮想環境の名前が表示され、
その仮想環境内のPythonが利用されるようになります。

仮想環境を無効化するには、deactivateコマンドを実行します:

deactivate

12.3 pipを使ったパッケージ管理

pipは、Pythonのパッケージ管理ツールで、以下の操作を行えます:

パッケージのインストール: パッケージをインストールするには、以下のコマンドを使用します:

python -m pip install パッケージ名

例:novasというパッケージをインストールするには:

python -m pip install novas

特定のバージョンをインストール: 特定のバージョンのパッケージをインストールする場合、次のようにバージョン番号を指定します:

python -m pip install requests==2.6.0

パッケージのアップグレード: パッケージを最新バージョンにアップグレードするには、以下のコマンドを使用します:

python -m pip install --upgrade requests

パッケージのアンインストール: パッケージを削除するには、以下のコマンドを使用します:

python -m pip uninstall パッケージ名

インストール済みパッケージの一覧表示: 現在の仮想環境にインストールされている全てのパッケージを表示するには、次のコマンドを使用します:

python -m pip list

requirements.txtの作成: インストールされたパッケージの一覧をrequirements.txtファイルに保存して、他の環境で再現できるようにします:

python -m pip freeze > requirements.txt

このファイルを使って、他のユーザーが同じ環境をセットアップする際は、次のコマンドを使用します:

python -m pip install -r requirements.txt

このようにして、pipを使ってパッケージのインストール、管理、そして共有を簡単に行うことができます。

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