2.1. インタプリタの起動方法
Unix/MacOS:
Pythonインタプリタは通常 /usr/local/bin/python3.9 にインストールされます。
Unixシェルの検索パスに /usr/local/bin を追加することで、python3.9 コマンドでインタプリタを起動できます。
インストールディレクトリは選択可能で、他の場所にインストールされる場合もあります。
Windows:
Microsoftストアからインストールした場合、python3.9 コマンドが使用可能です。
また、py.exe ランチャをインストールしている場合は py コマンドも利用できます。
インタプリタの終了方法:
Unixでは Control-D、Windowsでは Control-Z を使用して終了できます。
また、quit() コマンドを入力して終了することもできます。
コマンドライン編集機能:
インタプリタがGNU Readlineライブラリをサポートしているシステムでは、対話的行編集、ヒストリ置換、コード補完が利用できます。
サポートされているかどうかは、Pythonプロンプトで Control-P を入力して確認できます。
スクリプトの実行:
python3.9 の形式でスクリプトを実行できます。
python -c command でコマンドを実行したり、python -m module でモジュールを実行することも可能です。
2.1.1.引数の受け渡し
sys.argvの使用:
スクリプト名と引数は sys.argv にリスト形式で格納されます。
import sys で sys.argv にアクセスできます。
sys.argv[0] にはスクリプト名が格納され、引数がなければ空の文字列になります。
2.1.2. 対話モード
対話モードの起動:
インタプリタが端末からコマンドを読み取る場合、対話モードで動作します。
一次プロンプト >>> が表示され、ユーザがコマンドを入力できます。
複数行の構文を入力する場合、二次プロンプト ... が表示されます。
2.2. インタプリタとその環境
2.2.1. ソースコードの文字コード
デフォルトの文字コード:
PythonのソースコードはデフォルトでUTF-8として扱われます。
UTF-8では、ほとんどの言語の文字を同時に扱えます。
特別なエンコーディングの使用:
デフォルト以外のエンコーディングを使用する場合、ファイルの先頭に # -- coding: encoding -- というコメントを追加します。
UNIXの "shebang" 行で始まる場合、エンコーディングの宣言は2行目に追加します。
まとめ
Pythonインタプリタはさまざまな環境で動作し、対話モードやスクリプトの実行、コマンドライン引数の受け渡しが可能です。UTF-8エンコーディングをデフォルトとしていますが、他のエンコーディングもサポートされています。