富士通のPFDは、IBMのISPFの前身であるSPF互換として提供されたと理解しているのですが、今回はこのPFDについてです。
PFD-1(BROWSE)
ISPF-1はVIEWですが、PFD-1はBROWSEのままです。
ご存知のようにVIEWはメモリ上での更新はできますが、データセットに上書き保存はできません。保存できないのはBROWSEと同じですが、一時的に修正できるところが魅力です。
OUTLIST
ISPFでは実行時のJCLをSPOOLから取り出し、SUBMIT時のJCLを復元できるのが羨ましいです。
PFD-3.4(CATALOG), PFD-3.7(VTOCLIST)
PFD-3.4ではカタログされたデータセット一覧が表示されます。
PFD-3.7では指定したVOLUMEにあるデータセット一覧が表示されます。
どちらも表示のみで、データセットを選択してEDITやBROWSE、VIEWにすることはできません。
カタログされたデータセット一覧からEDIT等のアクションが可能なPFDEというものが、PFDとは別にあります。
PFDはまずアクション次にデータセットという順ですが、PFDEは逆です。
PFD-3.8(OUTLIST)
PFD-3.8は、SPOOLに出力された実行結果をOUTPUTコマンドでデータセットに出力しこれをBROWSEで表示しているようなものです。この時のデータセットのレコード形式がFBS(固定長標準形式)、レコード長は137バイトです。
そのため、137バイトより長いレコードは画面上2行に分割表示されます。日本語(2バイト文字)の部分で2行に分割されると2行目の先頭に表示されるのは日本語ではなく文字化けになります。当該行にX’28’(z/OSはX'0E')がないからです。
富士通メインフレームはIBM互換路線を止めたため、このような機能差が生じているのだと思います。当時富士通はProprietaryという言葉を使ってマスコミに説明していました。