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Weights & Biases (wandb)を使った機械学習のトラッキングと可視化

Last updated at Posted at 2023-05-15

はじめに

機械学習の実装は、単にモデルを訓練するだけでなく、訓練の進行を監視し、ハイパーパラメータを調整し、結果を評価する必要があります。このプロセスを効率化するためのツールの一つが、Weights & Biases(wandb)です。

Weights & Biasesは、機械学習の実験を追跡し、視覚化するためのツールです。この記事では、Weights & Biasesのアカウントの作成方法、Pythonでのログインと実装での使用方法、そしてその有用性について説明します。

1. Weights & Biasesのアカウント作成

Weights & Biasesのアカウントを作成するには、以下の手順を行います。

Weights & Biasesのウェブサイトにアクセスします。
「Get started for free」をクリックします。
GitHub、Google、またはAppleのアカウントでサインインするか、メールアドレスとパスワードを使用して新しいアカウントを作成します。
これで、Weights & Biasesのアカウントが作成され、使用する準備が整いました。

2. Pythonでのログインと実装での使用方法

PythonでWeights & Biasesを使用するには、まずライブラリをインストールする必要があります。以下のコマンドでインストールできます:

pip install wandb

次に、以下のコマンドを使ってwandbにログインします:

wandb login

これを実行すると、ログインページのURLとAPIキーを入力するためのプロンプトが表示されます。URLを開き、アカウントにログインした後、APIキーをコピーし、プロンプトに貼り付けてEnterを押すと、Pythonでwandbを使用できるようになります。

実装でwandbを使用するには、以下のようにコードに追加します:

import wandb

# Start a new run
run = wandb.init(project="my-project", config={
    "learning_rate": 0.01,
    "architecture": "ResNet",
    "dataset": "CIFAR-10"
})

# Log metrics inside your training loop
wandb.log({"loss": loss, "accuracy": accuracy})

上記のコードでは、wandb.init関数を使用して新しい実験を開始します。projectパラメータはプロジェクトの名前を指定し、configパラメータは実験の設定(ハイパーパラメータなど)を指定します。

wandb.log関数は、訓練ループ内で使用して、各エポックまたはバッチの結果を記録します。引数は辞書形式で、キーはメトリクスの名前、値はそのメトリクスの値とします。

最後に、訓練が終了したら、wandb.finish関数を呼び出して、実験を終了します。

wandb.finish()

これにより、ログ情報はWeights & Biasesのウェブサイトに送られ、後から確認したり、視覚化したりすることが可能になります。

3. Weights & Biasesの有用性

Weights & Biasesの主な特長と利点は以下の通りです:

実験の追跡: Weights & Biasesは、訓練の進行状況を追跡し、各エポックまたはバッチのロスや精度などのメトリクスを記録します。これにより、モデルの訓練がどのように進んでいるかをリアルタイムで見ることができます。

ハイパーパラメータの調整: Weights & Biasesは、ハイパーパラメータの調整を助けます。異なるハイパーパラメータを使用した実験の結果を比較し、最適なハイパーパラメータを見つけることができます。

結果の視覚化: Weights & Biasesは、訓練の結果を視覚化します。ロスと精度のグラフだけでなく、混合行列やROCカーブなどの分類タスクの結果も視覚化できます。

チームワーク: Weights & Biasesは、チームでの作業をサポートします。プロジェクトを共有し、他のメンバーと結果を共有したり、フィードバックを得たりすることができます。

以上がWeights & Biasesの基本的な使い方とその有用性についての解説です。機械学習のプロジェクトにWeights & Biasesを組み込むことで、実験の追跡と結果の視覚化が簡単になり、モデルの性能向上につながるでしょう。

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