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Python ログ出力

Last updated at Posted at 2024-08-06

はじめに

Python でコーディングを行うとき、logging の機能を使ってログを出力するととても便利です。Python 3.xx であれば、既定で備わっている機能なので、モジュールの追加インストールなども必要ありません。

同機能の詳細な動きは、以下のサイトを参考にさせていただきました。

ただ、詳細なアーキテクチャを理解していなくても、基本的なログ出力機能を実装することはさほど難しくありません。
簡単な実装例とともに、私が理解している範囲で、ログ出力の機能を説明します。

ログレベル

ログレベルとしては、Debug から Critical までの5段階が準備されています。
Info レベル以上をログ出力し、Error が出力される場合に、具体的な対処につなげるような実装が一般的なようです。

レベル 説明
Debug 詳細なシステムの動きを診断
Info 想定通りに動作し
Warning 想定通りに動作していない場合や、将来的に問題につながる可能性
Error 問題が発生しており、対処が必要
Critical 深刻な問題が発生しており、プログラムが動作を継続不可能

実装

具体的な実装例を通じて、処理の流れを説明します。

基本設定

ログ基本設定
logging_format = '%(name)s:%(asctime)s:%(levelname)s:%(message)s'
logging.basicConfig(filename='/home/testuser/test.log', filemode = 'a', level=logging.INFO, format=logging_format)
logger = logging.getLogger('計算')

logging_format でログの書式を設定します。設定値は以下の通りです。

設定 説明
%(name)s logger で指定するロガーオブジェクト名
%(asctime)s ログを出力する日時
%(levelname)s Info、Error などのログレベル
%(message)s 任意で指定するメッセージ

logging.basicConfig でログファイルや書式などを指定します。filemode=’w’ を指定するとログファイル上書き、filemode=’a’を指定すると既存ログファイルに追加です。

logger の中でログを出力する処理名を指定します。

ログ出力

実際にログを出力する箇所に、条件に応じた出力を指定します。

ログ出力
try:
    new_value = value1 / value2
    logger.info("正常に処理完了")
except Exception as e:
    logging.exception("例外発生")
    exit()

上記の例では、new_value が正常に算出されると、以下のようなログが出力されます。

正常時
計算:2024-08-06 14:49:38,800:INFO:正常に処理完了

一方で、new_value が算出できない場合は、エラーログが出力されます。下記は意図的にvalue2=0 を指定して ZeroDivisionError を発生させた際の出力例です。

異常時
root:2024-08-06 14:49:25,321:ERROR:例外発生
Traceback (most recent call last):
  File "/home/testuser/test.py", line 12, in <module>
    new_value = value1 / value2
                ~~~~~~~^~~~~~~~
ZeroDivisionError: division by zero

最後に

Yellowfin で参照するデータは正確なものである必要があります。
そのためには、詳細にログを出力し、問題がある場合は迅速な対応が望まれます。

ということで、ログ出力に関する極めて基本的な内容をまとめてみました。
一方で、複雑な環境で運用する場合には、色々と考慮することも多いようです。
私も他の方の記事などを参考に、継続して学んでいこうと思います。

では皆様、良いデータ分析を!

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