はじめに
WEB サイトのアクセス行動を分析するために、Google Analytics にデータを転送している企業はとても多いはず。もちろん、Yellowfin での行動に関するデータも Google Analytics に転送して分析することが可能です。カスタムヘッダーと呼ばれる領域にタグを埋め込むだけで、Yellowfin 全体に対するアクセス状況のデータを Google Analytics に転送します。
1. Google アカウントの作成と GoogleAnalytics サービスの開始
Google Analytics を利用するための第一歩として、アカウントの作成とサービスの開始が必要です。と言っても、それほど手間のかかる作業ではありません。MOLTS さんの『Google アナリティクスの導入方法』 の説明が分かりやすいので是非参考にしてみて下さい。なお、手順の途中で入力が求められるウェブサイトの URL は、DNS の名前形式でないとエラーではじかれてしまいます。ただ、ここで入力する情報は、特に後の処理には関係してきません。なので、http://localhost:8080 で Yellowfin にアクセスしている時などは、適当にエラーにならない URL (eg.http://localhost.com) を入力しておいてください。
上記の手順でサービスを開始すると、「ウェブサイトのトラッキング」 のページで、グローバルサイトタグ (gtag.js) が発行されます。この内容をテキストデータとして保管しておいて、後ほど Yellowfin のカスタムヘッダーに埋め込みます。
2. Yellowfin の設定
2-1. JSP ファイル
まずは JSP ファイルを作成します。下記がそのサンプルで、既定の Yellowfin のヘッダーデザインをそのまま踏襲したものに、先の手順で取得したグローバルサイトタグを埋め込んでいます。
‘G-XXXXXXXXXX' の ID を自社あるいは自分の ID に変更してください。
<%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8" %>
<html>
<div class="headerbg" style="width: 100%;">
<div>
<table width="100%" border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">
<tbody><tr>
<td class="i4sidenav_width header_logo" valign="bottom"><img src="images/logo.svg" alt="" border="0" style="display: block;"></td>
<td style="background: url(images/header_middle_bkg.gif) repeat-x bottom;">
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" width="100%">
<tbody>
<tr>
<td align="right" nowrap="">
<span class="i4header_userinfo"></span>
<div onclick="on_submit('topNavLogoff');" style="padding-left:25px; padding-right:25px;" class="dashButton" id="logoffBtn">ログアウト</div>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</td>
<td class="i4header_rsidewidth" style="background: url(images/header_end_bkg.gif) repeat-x bottom;" nowrap=""> </td>
</tr>
</tbody></table>
</div>
</div>
<head>
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXXXXXXXX"></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag('js', new Date());
gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX');
</script>
</head>
</td>
2-2. JSP ファイルの配置
header.jsp を以下のディレクトリに配置します。
/appserver/webapps/ROOT/
2-3. 管理画面からの設定
Yellowfin [管理] > [システム構成] > [インテグレーション] > [ページヘッダー] から、以下を設定すれば、Yellowfin 側の設定は完了です。
表示:カスタム
URL:header.jsp
特にサービスの再起動などは必要ありません。設定後、直ぐにデータが転送され始めます。
3. 動作確認
リアルタイムレポートの画面を開くと、リアルタイムでデータが転送されていることが分かります。
最後に
実は、私も今回初めて Google Analytics を使ってみました。なかなか便利な機能ですね。一方で、様々な情報が Google に集約されている現実も垣間見えます。Google の人工知能は学習するデータがたくさんあって、賢くなりそう、、、
何はともあれ、皆様良いデータ分析を! Cheers!!