はじめに
Design Studioのテストステップは柔軟に活用できる反面、
開発時にミスが起こりやすいステップだと考えています。
今回はテストステップを使用する際に気を付けている点について共有します。
※現場や考え方によって変わる部分ですので、
一つの考え方として見ていただければと考えております。
ビズロボのDesign Studioで開発されている方は、
下記の画面に見慣れていると思います。
コンバータとエクスプレッションのどちらを使うのかなど、
迷う点は多々ありますが、今回はIfの条件についてです。
値判定のIfとは
ビズロボでは条件を満たす場合と満たさない場合で処理を分けることができます。
プログラミングの基本的な処理とはなりますが、
様々な条件を組み合わせることで複雑な処理も可能となります。
※バージョンによっては、一部表示が異なります。
条件を満たしている場合にエラーとすることもできれば、
条件を満たさない場合をエラーとすることも可能です。
開発時に気を付けていること
1.基本的には条件式を満たさない場合にエラーとする
シンプルなロボットの作成であれば問題にはなりませんが、
テストステップが多く存在する場合や、テストステップの中にテストステップがある状態(入れ子状態)になった際にはかなりややこしくなります。
条件式を満たす場合にエラーとするテストステップと
条件式を満たさない場合にエラーとするテストステップが混在している状態では、
開発時のミスや改修時に苦労することとなります。
そのため、基本的には条件式を満たさない場合にはエラーとして、
エラーハンドリングに進むように設計していくことが重要だと考えています。
条件式を満たす場合にエラーとするケースとしては、
検索処理時に「該当条件がありません。」が表示されている場合はエラーへと進むなどというケースがあるかと思います。
適宜使い分けていきましょう。
2.ステップ名をわかりやすくする
下記のようなステップ名の場合処理で何を行っているのかを一つひとつのステップを見ていかないと大まかな処理が把握できません。
一方で下記は商品の個数を判定しており、10個以上の場合は本処理へ進み、
10個未満の場合にはメール通知を行うと視覚的に理解ができます。
(※ステップ名と実処理が異なっている可能性もあるため詳細確認は行う前提となります。)
3.できるだけステップ内にベタ打ちをしない。
テストステップ内で数値やテキストをベタ打ちしている状態は、
今後変更があった際にロボットファイルの修正が必要となるということです。
できるだけ変数を使用し、変数の値は設定ファイルや動的なページから抽出するなどの、
別で用意するなどの対応をすることが望ましいと考えています。
最後に
今回はテストステップについてでした。
テストステップだけではなく変数の命名やエラーハンドリングなど、
保守性を高めるために工夫するべき点は多くあり、
私自身も日々模索中となります。
稼働後に改善点が見えてくるシーンが多々ありますので、
繰り返さないように今後の開発に活かしていきたいです。
最後まで見ていただきありがとうございました。